日本、台湾両国で活躍する台湾人カメラマンと台湾人書道家がコラボした展示会が福岡アジア美術館で開催された(主催/九州台日文化交流会、協賛/西日本国際財団、後援/台北駐福岡経済文化弁事処、台湾貿易センター福岡事務所、中華航空)。台湾人カメラマン・張文燦氏は、日本、台湾で多くの写真や映像を撮影してきた。書道の陳世憲氏は、世界の舞台で高い評価を受けている。
会場の福岡アジア美術館で開会式が行われた開会式には、約30人が出席。主催する九州台日文化交流会の本郷啓成事務局長が「二人は地道に努力して、この展覧会にこぎつけた。陳氏は日本好きで、日本文化にも造詣が深い。張氏も情熱的で様多くの取り組みをされている。作品から台湾と日本の様々な部分が見られるのではないか。日本と台湾のより一層の文化交流を期待している。来場者の方々には二人の努力と芸術性をじっくり感じ取って欲しい」と述べた。
台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長は「年々、日台の交流は深まるばかりだ。3月は、台湾の訪日観光客数20万8500人で初めて韓国を抜いた。2位は韓国の19万2300人、3位は中国の18万人。1月〜3月の59万8000人は昨年同期比で41.8%の大幅増。このペースで行くと、日台の相互訪問者数400万人を達成できるのはないかと予測もある。近年、日台両国では文化交流にも力を入れており、今日の展覧会も文化交流の一環として我々捉えている」と挨拶した。
日本、台湾の両国で展示会を開催しているという張文燦カメラマンは、今回、台湾で撮影したという写真を中心に発表。「私は台湾と日本に家があるが、それぞれ違う場所から見える景色を写し出した」と話した。書道の陳世憲氏は「福岡には10回以上訪れているが、毎回訪れる度に、新鮮な気持ちになる。豚骨ラーメンなど食べ物も美味しいし、人の性格も温かい」と福岡についての感想を述べた。