留日大学教師聯誼會(張銀漢会長)は1977年に創立し、今年で37年を迎える歴史のある会である。
同会は台湾出身者の日本各大学教授ら(非常勤・退職者を含む)による組織であり、現在の会員は現役教員が58人、定年退職した教授が29人の計87人である。現在は同会の継承を念頭に置き、若い世代の会員を積極的に募集している。
会員である教員らの親睦、及び教育・学術研究に重視している同会は、年に2回の行事を行っている。1つ目は新年会。この新年会では講演会なども行われ、学術研究をする場にもなっている。2つめは日帰りバス旅行。今までには紅葉狩りや温泉などの企画が実施されている。また、神田外語大学の張銀漢教授が会長に就任、新潟産業大学の詹秀娟教授が副会長に就任してからは、温泉地にて泊りがけの合宿研修会が企画・開催されている。
これまで新年会や合宿で行われた講演会としては、同会の会員である周東寛医師(医療法人健身会 南越谷健身会クリニック 理事長、医学博士)による「進化した医学から数々の発見 健康革命」や台北駐日代表處 教育組 林世英副組長による「台湾の教育概況」などがあげられる。
このような行事を行う理由として、「会員である教員らの交流・意見交換・親睦の場の提供や、長く続いてきた同会の継承のためである。近年、会員の定年退職により同会の高齢化が進み、若い世代の会員が少なくなってきているが、台湾出身の若い世代に積極的に参加して頂き継承していってほしい」と張会長は語る。
詹副会長は中国語文学会の会長も務めており、「各学術団体の性質が異なっているし、大学教師聯誼会の会員を増やさないと、他の研究者団体との合併問題も生じてくる。私は各会の特色を大事にして、各会がそれぞれ成長していくのが最良だと考える。そして、台湾からの留学生や、日本で活躍する台湾出身教員が増える事を願っている」と話していた。
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