台湾人デザイナー陳彦廷氏、名古屋での展覧会も大反響

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作品展
作品展

 

世界の最高峰の舞台で活動する基隆市出身の台湾人グラフィックデザイナー・陳彦廷氏の展示会が、名古屋市博物館で開かれ、来場者から大反響を得た。「設計的本質─陳彦廷平面設計ポスター展」と題した展覧会は名古屋佛光山寺の主催、國際佛光會名古屋籌備會、名古屋佛光青年團協辦の協賛で6月10日〜15日に開かれた。

台湾・基隆市生まれの陳彦廷氏はアメリカの大学院へ国費留学しニューヨークの学校を卒業。現在、台湾科技大学の講師や台湾・誠品書店の常駐作家を務めている。作品はこれまで動画、グラフィックデザイン、ウェブサイトといった多岐にわたる分野で、国際デザイン大賞を獲得。作品はイタリア・ミランの家具展、香港営商ウイーク、東京デザイナーズウイーク、ポーランド国際ポスター展など、多数の国際展覧会で展示され、数多くの実績がある。

来場者に作品を説明する滿淨法師
来場者に作品を説明する滿淨法師

主催者である名古屋佛光山寺の覺勝法師は「この展覧会は環境保護など人間の生活にとって必要なテーマを真剣に訴えた有意義なもの。二酸化炭素輩出削減、森林の保護など重要な課題だ。その中で、中国1000年の歴史を誇る切紙に英文字を加えたセンス溢れるデザインなど、創作性豊かな仕上がりになっている。このように優秀な台湾人創作家の作品を多くの日本人の方々に見ていただくことで、今後の台湾と日本の文化交流の促進に大きく繋がるだろう」と挨拶した。

真剣に見つめる来場者
真剣に見つめる来場者

来場した日本人客からは賛辞の声が多く寄せられ、様々な表現方法での環境保護をテーマにした作品展を評価した。訪れた70歳代の女性は、台湾の若者が熱心に創作活動に打ち込んでいる姿に感動したと言う。陳彦廷氏の個展は、4月に福岡県太宰府市でも開かれ、来場者から好評を得ている。

主催した名古屋佛光山寺では「地球の環境保護を考えることは非常に大切」とした上で、能力のある台湾人創作家の活動を日本人に多く知ってもらうため、今後も様々なイベントを企画していきたいとしている。

子供たちも来場した
子供たちも来場した

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