福岡県内の企業で結成されたアジアビジネス訪問団(主催/福岡県、公益財団法人交流協会、福岡県中小企業海外展開支援協議会)が、ビジネス交流の会場となる台湾へ向け、福岡を出発した。派遣事業に登録されたのは、福岡県内デジタルコンテンツ系企業の経営者等で、現地企業訪問や個別商談会の実施を通して、具体的なビジネス成約を図るものだ。対象分野はゲーム、アプリ、映像、アニメ、映画、キャラクターなどで7社、10名程度が派遣された。
今回は、台湾最大級のデジタルコンテンツイベント「デジタルタイペイ2014」の併催事業として実施される。主催者では「台湾が国を挙げて力を入れているデジタルコンテンツ産業のレベルを肌で感じ、自社のアジアでのポジションを確認するとともに台湾企業との今後のビジネス展開を視野に入れて欲しい」としている。
9日に福岡空港を出発したビジネス派遣団は、アプリ制作、開発会社が多く入居するインキュベーション施設のAPPworks、日本の産総研に相当するITRI、中小企業処などを訪問、様々な表敬訪問を経て、デジタルタイペイのTWRentertainment等を視察。台湾企業との個別商談会に入る。公益財団法人交流協会台北事務所や福岡県商工部が主催する合同商談会では、「日台ビジネスについて」というセミナーが行われた後、福岡県企業が1社6分程度でプレゼンテーションを行い、台湾企業とのビジネスマッチングが図られる。
また、福岡県では「アジアの中小企業経営者に福岡を訪問してもらい、日本の優れた経営スタイルや人材育成、品質管理の手法を学んで欲しい。事業現場を訪れたりする機会を提供するとともに県の中小企業経営者との交流を通じて相互信頼関係を構築していただきたい」としている。