中華民國(台湾)の建国記念日を意味する国慶節は本年103年目を迎えた。日本でもこの国慶節を祝うべく、台北駐日経済文化代表処の主催で10月7日、ホテルオークラ東京にて「中華民國103年国慶節記念パーティ」を開催。在日台湾人や台湾と関わりの深い日本人関係者らおよそ1600人が参加した。
日本側からの出席者としては、日本前首相・福田康夫氏や日華議員懇談会・平沼赳夫会長、岸信夫衆議院議員、日本交流協会・大橋光夫会長、そして女優の余貴美子さんなど、各界の錚々(そうそう)たるメンバーが参加した。
台北駐日経済文化代表処・沈斯淳代表は挨拶で日台間の経済・貿易面について「昨年11月には経済協力を進める6つの覚書に調印し、積み上げ方式による経済協力を着実に進めてきた。今後も日台間の経済連携協定の締結に向け努力していきたい」との意向を示した。
平沼会長は祝辞で「日華議員懇談会は295人のメンバーが所属しており、中国大陸の議員連盟より数が多い議員連盟だ。今後も日台の懸案を、力を合わせてひとつひとつ解決していきたい」と力強く語った。また、岸議員は「現在、良好な日台関係構築の為に、その基礎となる台湾関係法の研究を進めている」と述べ、日台の更なる関係向上に意欲を示した。
なお、壇上で挨拶をした沈代表や平沼会長、大橋会長らは皆口を揃えて、東京国立博物館で開催し来場客の動員数40万人以上を記録した特別展「台北故宮博物院―神品至宝―」について言及しており、日台関係における同展の重要さを強調していた。同展は同日7日より九州国立博物館で開催されており、東京で展示された「翠玉白菜」に代わり、同じく門外不出の文物である「肉形石」が展示され話題を呼んでいる。