
神奈川県の横浜中華街では10月10日、中華民國建國を祝う建國記念日祝賀パレードが催され、在日台湾人らはもちろん、中華街を訪れていた日本人観光客も一緒になって台湾の建國記念日である双十節を祝った。
祝賀パレードには26団体が参加しており、横浜中華学院の生徒らのダンスや国士舘大学吹奏楽部によるマーチング演奏、横浜中華学院交友会らによる獅子舞、この日が誕生日だというミス双十國慶及びミス日華親善ら、そして台北駐日経済文化代表処・沈斯淳代表および横浜華僑総会・施梨鵬会長率いる大会委員らが約2キロに渡り中華街を1周した。



沈代表は双十節について「孫文先生と横浜のご縁はとりわけ深いものがあります。本日、その横浜中華街で同パレードが開催されることは大きな意義を持っている。中華民國と日本は互いに“自由、民主主義、人権、法治”などの価値観を共有しており、地域の安全と繁栄を守るため、今後ともこれらの立場を堅持していかなければならない」と語った。

施会長は「異国の地である横浜までたどり着き、幾多の困難を乗り越えた結果、今日の私たちがある。先人たちへの恩義を忘れずにこれを次の世代に伝えていきたいと思う。また、中華民國と日本との平穏な暮らしと末長い友情を祈念している」と述べた。

この日の中華街には全域にわたり台湾の國旗が掲げられていたほか、観客にも台湾の旗が配られ、中華街は台湾一色となった。観客の日本人女性は「たまたま中華街に観光に来たらパレードがやっていてビックリしました。獅子舞に頭をかじられました。爆竹が凄いですね。台湾好きです」、「台湾は親日で良いイメージがあります。人も優しいですよね」と話していた。

また、パレードの前には横浜中華学院の校庭にて横浜中華学院生徒らによる民族芸能演技が披露された。子どもたちの元気いっぱいの演技に会場からは声援が送られた。
