埼玉台湾総会は他の地域とは一風変わり、チャリティコンサートの形で音楽と踊りを取り入れ国慶節を祝った。埼玉県新座市ふるさと新座館にて10月12日に開催した「台湾・日本親善チャリティコンサート 中華民國國慶節」では、同コンサートの収益の一部を開催場所である新座市に寄付した。「今回のチャリティコンサートの収益の一部は自分が住んでいる街でもある新座市に寄付しました。新座市の福祉基金として使って頂ければ幸いです」(埼玉台湾総会・林月理会長)
来賓として会場に足を運んでいた新座市・須田健治市長は「頂いた寄付金は新座市の口座、“コブシ福祉基金”に積ませて頂き、高齢者の方の様々な福祉の費用に使わせて頂ければと思っております。心温まるご支援に感謝します」と述べた。
また、須田市長は挨拶で、台湾と埼玉との交流を推進する為、近日中に埼玉県市長らで日台間の交流協会を設立する予定であることを発表。会場からは拍手が巻き起こった。須田市長によると同協会は昨年、台湾に留学経験のある本庄市・吉田信解市長の発案で計画されたという。設立後は台湾と埼玉との交流の機会を増やし、ゆくゆくは台湾訪問を実現させたいとの見解だ。
同コンサートは毎年、台湾の國慶節のお祝いとして催されているが、林会長の「食事だけのパーティーも良いが、もっと有意義な活動をしたい」との想いから、音楽と舞踊のコンサート形式で約半年の準備期間を設けた上で開催されている。今年はサンシティアンサンブルによる演奏や、日本の時代劇「水戸黄門」にも出演していた女優で歌手のアイリーンさん及び医師・周東寛氏による歌の披露、そして津軽三味線全国優勝者・北村姉妹の三味線の演奏など約2時間にわたり盛り沢山の内容となった。
北村姉妹は台湾について「台湾は行った事はないが、台湾人の皆さんはとても優しいイメージがあります。是非いつか台湾で演奏したいです」と話していた。
また、同コンサートには台北駐日経済文化代表処・陳調和副代表や日本中華連合総会・毛友次会長、参議院・西田実仁議員らも来場。
西田議員は「いつも台湾の方にお会いすると、思いやりの心に感動し温かい気持ちになります。今後も台湾の方々と更に深く長くお付き合いが出来ればと思います」と述べていた。