映画「ゴジラ」などの主演を務めた事でも有名な日本の映画俳優、宝田明さんは2月10日、ザ・キャピトルホテル東急で行われた亜東親善協会の新春互礼会にて行った講演の中で、先日発生したトランスアジア(復興)航空機が台北市内の川に墜落した事故に対し、「大勢の方々が命を落とされたことは非常に痛ましいことだ」と哀悼の意を示し、冥福を祈った。
また、「台湾は第二の故郷のような存在だ」と述べるなど、台湾に対する強い思いを語った。宝田さんは台湾映画の出演や台湾でミュージカルを行うなど、台湾に所縁深く台湾関係者とも親交を持つという。「時々台湾に行くと日本の昭和初期のような雰囲気をいつも感じる。まるでそこに日本人がいるのではないかと思うほどだ。親日家が多くいらっしゃることも涙が出るほどうれしい限りだ」と述べた宝田さんは、「今後、文化人として台湾の方々と色々なお仕事をご一緒させて頂くなどして、お役にたてればと思う。台湾の方々は皆、同班同學だ。台湾の方々は日本へ沢山いらっしゃるが、日本の人たちもこれから台湾にどんどん行って頂きたい」とも呼びかけた。
また、国会議員の玉置和郎氏の秘書を務めていた頃に宝田さんと出会い、20年以上の付き合いだという亜東親善協会の大江康弘会長は講演後に行われた互礼会の挨拶にて、「このたびの宝田先生のご講演で台湾の話しや戦争のお話などを聞かせて頂いて、自分が亜東親善協会の会長をやらせて頂いていることが恥ずかしく感じた。是非、宝田先生に亜東親善協会の会長になって頂ければ、と思ってしまうほど素晴らしいご講演だった」と述べた。
なお、互礼会には台北駐日経済文化代表処の徐瑞湖副代表並びに余吉政副代表、交流協会の小松道彦総務部長らのほか、衆議院議員の岸信夫氏や平野達男氏及び神谷昇氏などの議員らも数多く参加し、懇談が行われたほか、大江会長から今年で100歳を迎える日本華商総会の林錦漫理事長に花束が贈られた。