過去最高数の台湾21大学が台湾留学フェアでPR

0
日本台湾教育センターは4回目となる「台湾留学フェア」を開催
日本台湾教育センターは4回目となる「台湾留学フェア」を開催

台湾教育部が管轄する日本台湾教育センターはこのほど、4回目となる「台湾留学フェア」を開催した。同フェアは昨年まで、東京、横浜の2カ所のみの開催だったが、今年は新たに仙台でも開催し、より多くの日本人学生と日本の大学関係者らに台湾に留学する際の詳細や、各校の魅力などを紹介した。6月24日に仙台市青葉区のソララガーデンで行われた東北初の留学フェアには県内の高校生や大学関係者ら約70人が来場したほか、地元の新聞社やNHKからも取材を受けるなど、注目を集めていた。

今回、参加した台湾の大学は、淡江大学や台湾大学、そして初参加の成功大学や朝陽科技大学など、過去最高数の21大学。約40人の大学関係者が日本人留学生の招致を目的に来日した。

同センター日本事務局の郭艶娜主任によると、東日本大震災後、台湾からの多額の義援金寄付で、日台関係がさらに友好になった事や、近年の中国大陸の空気汚染などの心配事が起因し、中国語を勉強するために中国大陸への留学を希望する学生より、台湾を希望する学生が増加しているという。また、台北駐日経済文化代表処教育部の統計によると、台湾に留学する日本人の人数は2011年~2012年で4194人、2012年~2013年で4904人、2013年~2014年で5798人と年々増え続けているという。台湾の各大学でもこのような需要を意識するなど、近年日本人留学生の誘致に力を入れている。

 

来場した日本人学生ら、台湾留学への興味をよせる

フェア最終日の6月27日、日本台湾教育センター日本事務局がある法政大学の外濠校舎にて、台湾の大学によるプレゼンテーションや相談会が行われた。

法政大学の外濠校舎にて、台湾の大学によるプレゼンテーションの様子
法政大学の外濠校舎にて、台湾の大学によるプレゼンテーションの様子

相談会には台湾留学に興味を持つ法政大学の学生や、他大学の学生、日本の大学関係者ら約100人が訪れ、設置された台湾の大学各ブースにて、詳しい説明の聴聞や、台湾留学への理解を深めていた。

各ブースでは台湾留学について、学費や寮についてなど、詳しく説明された
各ブースでは台湾留学について、学費やカリキュラムなど、詳しく説明された

台湾の大学ブースを廻っていた法政大学の女子大生は、「台湾は親日だと聞いているので、留学に行く際に比較的安心出来ると思います。また、ゼミで台湾人のアイデンティティについて調べていて、台湾に興味をもったので、台湾留学を視野に入れるようになりました」とコメントした。また、日台ハーフの高校3年生は「高校1年のときに中国語を台湾で学びたい気持ちが強くなり、大学は台湾に行くことにしました」と話し、一緒に訪れていた台湾人の母も「自分から興味を持ってくれるまで中国語習得を強制しなかった。言葉はやはりその国への興味がなければ上達しないと思うから」と話していた。

台湾の大学ブースを廻っていた法政大学の学生
台湾の大学ブースを廻っていた法政大学の学生

同センターの李佩華センター長(淡江大学国際長)は「今後も東京、横浜のみならず、他の地域でも同フェアを開催し、多くの日本の方々に台湾の大学への理解を深めて頂き、是非留学に来て頂けるよう誘致していきたい。来年は福岡でも開催を検討しています」と目標を述べた。

同センターの李佩華センター長(淡江大学国際長)
同センターの李佩華センター長(淡江大学国際長)

なお、同フェアでは今年の新たな試みとして、東京会場と仙台会場の来場者対象に羽田/成田—松山/桃園間の往復航空券や、台湾大学や淡江大学などの短期語学研修無料受講券などがあたる抽選会を行い、来場者の興味をひいた。

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here