五感で楽しむ台湾カフェ「コーヒーアレイ」日本進出の全貌

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ここ数年、台湾スイーツ店が続々オープンしている原宿・表参道地区。

台湾発のカフェ「コーヒーアレイ(Coffee Alley、咖啡弄)」が6月25日、表参道プラザ隣のYMスクウェア原宿2階に日本第1号店をオープンし、原宿・表参道地区に新たな台湾スイーツの店が加わった。

コーヒーアレイの江季衡オーナーに、台湾スイーツ店が軒を連ねる同地区への出店において、「他の台湾スイーツ店へのライバル意識があるか」を聞くと、江オーナーは「沢山の人にコーヒーアレイのブランドを体験して欲しいが、我々は来客数より商品の質を重視している。一人ひとりのお客様に良い品質のものを提供させて頂くことが第一条件です」と答え、競争心というものは全く感じとれなかった。では、このほどの出店には、どのような目的があったのだろうか。

 

コーヒーアレイの江季衡オーナー
コーヒーアレイの江季衡オーナー

 

見えない部分までこだわりを!

コーヒーアレイは2006年11月、台湾で創業し、現在では台湾国内に5店舗、香港に2店舗を展開しており、若い女性を中心に人気となっているおしゃれなカフェ。

江オーナーは「同じ中華圏ということで、香港に海外1号店を出店しました。すると、香港のお店に訪れる日本人観光客から『日本にもあったらいいのに…』という声が多く寄せられ、日本でもコーヒーアレイのコンセプトが受け入れてもらえると確信し、去年の冬から準備をして、このほど日本進出するに至りました」と経緯を話す。

また、「お客様には友達の家にお茶しに行くようなフランクな感覚で来て頂けるよう、従業員も制服を着用せず、私服で働いています。お客様には五感でコーヒーアレイを楽しんで頂きたいです」と語った江オーナー。コーヒーアレイは店の細部にまでこだわりを魅せる。

おしゃれで清潔なコーヒーアレイの店内
おしゃれで清潔なコーヒーアレイの店内

コーヒーアレイ日本第一号店の店内内装は、ウッド調で台湾と変わらぬおしゃれで落ち着いた雰囲気。壁一面に張り巡らされた緑の植物たちは全て本物を使用、中央の柱には本物の炭を装飾し、癒しの場所を提供している。

壁一面に張り巡らされた緑の植物たちはなんと全て本物!
壁一面に張り巡らされた緑の植物たちはなんと全て本物!

また、メニューはどの国も同様のものを使用しており、日本でも台湾と同じメニューを楽しむことが出来る。1番の人気メニューはなんといっても“外はカリッ、中はしっとり、苺たっぷり”の「ストローベリーアイスクリームワッフル」だ。ボリュームも満点で、友達とシェアして食べたい感じ。

「ストローベリーアイスクリームワッフル」
大人気の「ストローベリーアイスクリームワッフル」

また、注目したいコーヒーアレイ独特のメニューが、アイスクリームやナッツを包んだ高さ約20センチの綿菓子の上からゆっくりとエスプレッソをかけて食べる「綿菓子と台湾ポントンのアフォガード」。台湾ポントンとは、日本でいうカルメ焼きのようなもの。こちらは、見た目にも楽しく、味も美味しいという一石二鳥のデザート。さらにスイーツ以外にもビーフカレーやサンドイッチなどの食事も用意されている。

「綿菓子と台湾ポントンのアフォガード」。中にはアイスが!
「綿菓子と台湾ポントンのアフォガード」。中には台湾ポントンとアイスが!

黄色のドリンクコースターには日本語で「ヤミーヤミーコーヒーアリー」の文字。こちらはなんと日本進出を意識し始めた頃から台湾や香港でも使っていたという。その理由を聞くと江オーナーは、「このコースターを見ればお客様もきっと、『あれ?なんで日本語?』と思うはず。本当に興味を持ったお客様は何故なのか聞いて来てくれます。そこで初めて日本進出の話しを出します。このような仕掛けでお客様との会話が生まれるのです。無理矢理の宣伝でなくて、興味がある方に自然の流れで知って頂きたいのです」と話した。

ドリンクコースターには「ヤミーヤミーコーヒーアリー」の文字
ドリンクコースターには「ヤミーヤミーコーヒーアリー」の文字。台湾でも使用されている。

コーヒーアレイ日本第一号店オープン前のプレオ―プン期間、友人3人で訪れていた女性グループは「台湾のお店だとは知らなかったですが、メニューに中国語があって、そこで気が付きました。全て日本風にしてしまうより、台湾を残している感じが素敵です」とコメント。また、徳島から修学旅行で東京観光に来ていた高校生の男子4人は「男だけでも入りやすいオープンな雰囲気でした。ワッフルも美味しい。こんなおしゃれなカフェは徳島にはないですね。店内の植物が本物なのにもビックリ」と話しており、江オーナーの細部へのこだわりが、早速日本でも受けられている様子だった。

一見日本のカフェとなんら変わりのないように見えるコーヒーアレイ。一歩足を踏み入れれば、日本とはまた違う、台湾のカフェならではの空気感を五感で感じることが出来るだろう。

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