7月28日に山口市で開幕した「第23回世界スカウトジャンボリー」に台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長が出席した。世界スカウトジャンボリーは4年に1回開かれる世界スカウト機構主催のスカウトの大会で、今年は、152の国・地域から14歳〜17歳の少年少女ら約3万5000人が参加。
キャンプ生活を営みながら、平和について学び、地域の人との交流を図るのが主旨。世界中からの参加者が平和について語り合う「ピースプログラム」や、環境や開発、人権、食料、教育といった課題についてNGOや専門機関の協力を得て参加者が共に考え、行動につなげる「地球開発村」、里山でのハイキングや自然観察公園でのバードウォッチングといった開催地の自然に触れる活動を行う「自然探求」、食事や音楽、民族衣装等を紹介しあうことで文化を体験する「文化の交差点」など様々なプログラムが準備された。
世界スカウトジャンボリー中華民国デイに参加した戎処長は「このプログラムが皆さんにとって実りあるものになることを期待している。皆さんは今後多くの経験を積み、母国の為に、平和の為に力を尽くして欲しい」と挨拶した。参加した台湾人学生も炎天下の中、元気な表情で戎処長の話に聞き入った。戎処長は、弁事処が管轄するエリアをくまなく訪れ、各関係者との交流、親交を深めている。7月下旬〜8月上旬にかけては、熊本県菊池市の江頭市長や八女市の三田村市長の訪問に応対、さらに大川市での交流会に出向き、講演を行うなど精力的な活動を続けている。
スカウトジャンボリーの閉会式では国連の潘基文事務総長からの「一度仲間になったらずっと仲間、平和な世の中を作ろう」とのメッセージが代読された。ボーイスカウト日本連盟の奥島孝康理事長は「スカウトたちが心の通う交流を行った」とコメント。次回大会は2019年にアメリカで開かれる。