台湾人インターン生、横浜企業での研修成果を発表

0

 台湾貿易センター(以下:TAITRA)と横浜企業経営支援財団(以下:IDEC)は2月18日、横浜シンポジアで台湾国際企業人材育成センター(以下:ITI)横浜インターンシップ生らによるインターンの成果報告会及び答礼宴を開催した。報告会では28人のITIインターン生らがそれぞれ受け入れ先の横浜企業で学んだ事や、感じた事などを流暢な日本語で発表した。

研修の成果を発表するITIインターン生
研修の成果を発表するITIインターン生

 TAITRA東京事務所の呉俊澤所長は「研修から学んだことがきっと将来のキャリアに役立つだろう。インターン生らは台湾と日本、更には世界各国のビジネスの場面で活躍していってほしい」と研修生らの将来に期待を示したほか、「今回の受入企業は昨年より増え、25社となった。今後も質を保ちつつ、同研修を続けていきたい」と述べた。

 また、受入企業代表として協進印刷の江森克治社長は、「インターン生は研修を終えて、『もっと色々な事を勉強しなければ』などの思いを持ったと思う。是非この気持ちを忘れないで欲しい。学びを止めたら人間の成長止まる。学ぶ事を止めず、世界で活躍する人材になってほしい」と述べ、インターン生を激励した。

 横浜の株式会社アットウェアで研修したインターン生リーダーの劉至瑩さんは研修を終え、「日本の研修で一番学んだ事は人と人の付き合いについてです。人と人の付き合いは言語が一番大切なのではなく、心と心でコミュニケーションが出来るということを実感しました。私の夢は自分のウェブサイトを作り、そのサイトに世界に通用するような影響力を持たせる事です」と世界を見据えた夢を語った。

株式会社アットウェアで研修したインターン生リーダーの劉至瑩さん(左2)と同社の牧野隆志社長(右2)ら
株式会社アットウェアで研修したインターン生リーダーの劉至瑩さん(左2)と同社の牧野隆志社長(右2)ら

 この日のために台湾から駆けつけたITI龔維新主任によると、この度のインターン生はTOEICの点数が平均850点で、英語が堪能である事に加え、日本語も話せる事からITI卒業後も台湾の企業から引く手数多であるという。

ITIの龔維新主任
ITIの龔維新主任

劉さんの受入企業であるアットウェアの牧野隆志社長も、「ITIインターンの受入は今年で2年目だ。今回の劉さんもとても熱心で、社員に多大な影響を与えてくれた。劉さんには今回マーケティングについて考えてもらったが、厳しく指摘してくれることもあり、私自身とても刺激を受けた」と賛辞を述べた。

ITIインターン生と受け入れ企業ら
ITIインターン生と受け入れ企業ら

 

ITI受け入れ企業らが台湾南部地震に義捐金

 ITI横浜インターンシップ報告会ではこのほか、2月6日に発生した南部台湾地震の被災地に対しIDEC及び受け入れ企業らがTAITRA及びITIに義捐金を贈呈した。同義捐金の呼びかけはアットウェアの牧野社長がIDECに話しを持ちかけたことがきっかけに、IDECと各受け入れ企業から集められたもの。

IDEC及び受け入れ企業らがTAITRA及びITIに台湾南部地震の被災地に向けた義捐金を贈呈。
IDEC及び受け入れ企業らがTAITRA及びITIに台湾南部地震の被災地に向けた義捐金を贈呈。

 牧野社長はこれについて、「東日本大震災の際に、あんなにも多くのご支援を頂いた台湾で、地震による被害がでていると知ったとき、自然と義捐金呼びかけをしたいとの気持ちになりIDECさんに話しを持ちかけた。また、偶然同じ時期に台湾のインターン生を受け入れているということもあり、支援したいという気持ちが高まった」と述べた。

 同義捐金の贈呈を受け、株式会社TEZZOにインターンをした林韋翰さんは、「今回の台湾南部の地震で、日本から多くのご支援を頂いたことにとても感激しています。感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here