台鉄×京急 友好鉄道協定締結1周年で成果を確認

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台湾交通部台湾鉄路管理局(周永暉局長、以下:台鉄)と京浜急行電鉄(原田一之社長、以下:京急)は2月26日、友好鉄道協定締結1周年を迎えた。これを記念し両社は同日より、羽田空港国際線ターミナル駅2階到着ロビー階改札内連絡通路に「台湾・台鉄PRブース」を設置。これに伴い同所では、同ブースに展示される台湾・台鉄観光PRパネルの除幕式を行った。

友好鉄道協定締結1周年を記念し、台湾観光パネル展示の除幕式が行われた
友好鉄道協定締結1周年を記念し、台湾観光パネル展示の除幕式が行われた

同式には原田社長を初めとした京急の関係者ら及び、台湾からこの日の為に来日した周局長ら一行のほか、羽田空港国際線ターミナル駅の係員である人型ロボット「Pepper」も参加。日本語と中国語両方で挨拶し、両社の友好協定1周年を祝った。

中国語と日本語であいさつした同駅係員の「Pepper」
中国語と日本語であいさつした同駅係員の「Pepper」

周局長は同式で、「台北駅にも同様の京急PRパネルを昨年より設置しており、よくお客様が足を止め、食い入るように観賞しているのを目にする。今回、羽田空港国際線ターミナル駅に設置したパネルも、多くの旅客の方々の目にとまり台鉄と京急のコラボレーションの素晴らしさを発信できるだろう」と期待を話した。

台湾交通部台湾鉄路管理局の周永暉局長
台湾交通部台湾鉄路管理局の周永暉局長

また、原田社長も、「1年間で様々な取り組みを行ってきた。昨年の9月から、台北駅に京急PRパネルとジオラマを展示させて頂いて以来、沿線の観光地である三浦半島エリアにも少しずつ台湾人観光客がいらっしゃるようになった」と友好協定締結における成果を述べたほか、「同パネルは台湾に旅行したくなるような、台鉄に乗りたくなるようなものに仕上がった。同パネル設置により、日本人だけでなく羽田空港を利用される様々な国の方々に台鉄さんの魅力を発信していきたい。また、台湾に展示しているジオラマも進化させていきたい」、「両社の沿線地域が多くのお客様で賑わい、ますます発展すると共に、台湾観光局さんが目標に掲げられている日台相互往来旅客数600万人の達成に向けて日台交流が増進するよう私どもも引き続き尽力させて頂く」と意気込みを述べた。

京浜急行電鉄の原田一之社長
京浜急行電鉄の原田一之社長
式典では日台双方の獅子舞も披露された
式典では日台双方の獅子舞も披露された
両社交流の更なる発展を願い、神事も行われた
両社交流の更なる発展を願い、神事も行われた

このほど展示されたのは、台鉄や台湾観光協会東京事務所が中心となって考案した巨大な台湾観光パネルと、両社の友好協定締結協議書及び記念品など。同パネルは、台鉄沿線観光スポットなどの写真をメーンにしており、同駅利用者の目に留まり易いようになっている。

展示が開始されたパネル
展示が開始されたパネル
除幕式にて。左から台湾交通部台湾鉄路管理局の周永暉局長、京浜急行電鉄の原田一之社長、台湾観光協会東京事務所の江明清所長
除幕式にて。左から台湾交通部台湾鉄路管理局の周永暉局長、京浜急行電鉄の原田一之社長、台湾観光協会東京事務所の江明清所長

なお、両社の友好鉄道協定締結1周年記念企画としてはほかに、2月22日より3月26日(予定)まで、京急ブルースカイトレイン2100形の車体、排障器に台鉄列車デザインのラッピングを施し、利用客に対し、台鉄の魅力を発信している。

周局長は式典終了後、台湾新聞の取材に対し、年々深まる鉄道関連の日台交流について、「1つの路線や駅同士の交流から始め、最終的には点同士ではなく全体的な連携がより密に盛んに出来ればと思っている」と述べた上で、「日台鉄道提携は3つの概念がある」と説明。1つは観光面、2つ目は駅の運営面、最後に技術的な交流、この3つが考えられるとした。「日本の鉄道は多くの素晴らしい技術を持っているので、台鉄側としては勉強させてもらう事が多い。今後も技術面の交流は特に力を入れていきたい」(周局長)。

左から周局長、Pepper、原田社長
左から周局長、Pepper、原田社長

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