世界らん展に台湾5社出展、目玉は申年にちなんだ「リトルモンキー」

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洋蘭、東洋蘭、日本の蘭など世界各地のさまざまなジャンルの蘭を一堂に集めた「世界らん展日本大賞2016」が2月13日より19日までの7日間、東京ドームで開催されており、台湾からも5社が出展している。このほど台湾から出展したのは台大蘭園、億晟蘭園、清華蘭園、オーチス農業開発、ココアオーキッドファームの5社。

蘭のデパートと呼ばれるほど蘭の種類を豊富に取り揃えている彰化県の台大蘭園は、今年の目玉商品として、申年に因んだ「リトルモンキー(小猴子)」という黄色にピンクの斑点が特徴の小振りな蘭を推している。

胡蝶蘭のリトルモンキー
胡蝶蘭のリトルモンキー

リトルモンキーは胡蝶蘭で、やや暖かめ(15℃以上)を好み、冬は室内の暖かい場所で、5月下旬から9月下旬まではベランダなどの戸外で管理する品種。贈り物に選ばれることも多い。

同社の頼永翔さんは、「日本のらん展は世界でも3本の指に入るほどの大規模な展示会だ。台湾の蘭を日本、そして世界の皆さんに知って頂き、全世界に輸出出来るように事業を拡大していきたい」と豊富を語っていた。

一方、台南で蘭を栽培しているオーチス農業開発会社・海外営業部に本担当の呉吉容さんによると、2月6日未明に発生したマグニチュード6.5の台湾南部地震の影響で、蘭栽培の温室が倒れ、日本に持ってくるはずだった蘭の花が破損し、今年の同展では蕾での販売が比較的多くなってしまったという。しかし、品質に問題はなく、12日に行われた関係者向けの内覧会には日本人の根強いファンらが詰めよっていた。

オーチス農業開発では、台湾南部地震の影響を受けたため、蕾で販売される蘭が多かった
オーチス農業開発では、台湾南部地震の影響を受けたため、蕾で販売される蘭が多かった

また、清華蘭園は、日本市場の不景気を踏まえ、高額な蘭を最小限に抑え、お手頃な値段で購入できる蘭を取り揃え出展するなどの対応をしているという。

なお、12日に行われた関係者や報道向けの内覧会には、台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表夫妻も来場し、世界の蘭を堪能した。

蘭展を観賞した台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表(中央)と代表婦人
蘭展を観賞した台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表(中央)と代表婦人
沈代表(右2)から贈られた青森のりんごを受け取る 台湾蘭花産銷発展協会の高紀清理事長(右1)と台大蘭園の頼永翔さん(左1)
沈代表(右2)から贈られた青森のりんごを受け取る台湾蘭花産銷発展協会の高紀清理事長(右1)と台大蘭園の頼永翔さん(左1)

 

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