大阪アジアン映画祭のオープニングに「湾生回家」

0
大阪アジアン映画祭のオープニング作品に「灣生回家」
大阪アジアン映画祭のオープニング作品に「灣生回家」

優れたアジア映画の鑑賞機会を提供することを目的に開催されている「大阪アジアン映画祭」の今年のオープニング作品に、台湾の2015年ドキュメンタリー映画として興行収入No.1の大ヒットを記録した「湾生回家(わんせいかいか)」が選ばれた。同作が海外で上映されるのは初めて。3月4日、大阪・梅田ブルク7で上映予定だ。

同作は、戦前、台湾で生まれ育ちその後日本に送還された日本人「湾生」の人々が、生まれ故郷である台湾に里帰りし、懐かしい人々を探し求める姿を追ったドキュメンタリー作品。プロデューサーの田中實加(台湾名:陳宣儒)は、12年の歳月をかけて約200人の「湾生」を追い、製作には5年を費やした。なお、同作は2015年の金馬奨最優秀ドキュメンタリー作品にもノミネートされている。監督は黄銘正監督が担当。黄監督は、台湾のアカデミー賞といわれる金馬奨で、1998年に最優秀短編作品賞を受賞している。

また、特集企画「台湾:電影ルネッサンス2016」では、同作のほか、雲の国(2015年、海外初上映)、私の少女時代 -Our Times-(2015年、日本初上映)、欠けてる一族(2015年、日本初上映)、The Kids(2015年)、あの頃、この時(2014年)の全6作が上映される予定だ。

大阪アジアン映画祭で台湾6作品が上映
大阪アジアン映画祭で台湾6作品が上映

一方、同映画祭の今年の「オーサカ Asia スター★アワード」は、台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」にも出演した永瀬正敏さんに決定した。授賞に合わせ、受賞者がその歩んできた歴史、関わった作品や未来について語るトークショーも開催予定だ(詳細未定)。

「オーサカ Asia スター★アワード」は、台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」にも出演した永瀬正敏さんに決定
「オーサカ Asia スター★アワード」は、台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」にも出演した永瀬正敏さんに決定

「オーサカ Asia スター★アワード」は、日本を含むアジア映画界に多大な貢献をし、今後のさらなる活躍も期待されるスター性ある映画人を1人選出し、授与するもの。昨年、同映画祭の10周年を記念し新設された。昨年は2012年、楊雅(ヤン・ヤーチェ)監督「GF*BF」で台北電影奨主演男優賞受賞などを獲得している台湾の俳優、張孝全が記念すべき1人目の「オーサカ Asia スター★アワード」を授賞していた。

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here