九州大学ビジネススクール視察団、台湾を訪問

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九州大学大学院・ビジネススクールの視察チームが、3月20日から台湾を訪れた。参加したのは、髙田仁専攻長、平松拓教授ら教員3名と、学生11名。20日に台北に到着した一行は、そのまま市内観光を行い、翌日、中山区福岡銀行台北駐在員事務所を訪問。福岡銀行の台湾での展開等についての説明を受けた。福岡銀行は昨年12月に台北駐在員事務所を開設し、取引先の海外事業展開のサポート、台湾での金融経済、産業情報の収集、現地金融機関等との関係強化支援を行っている。午後は、提携を結んだ国立政治大学商学院を訪問。大学関係者や学生らとの夕食会で交流を深めた。

九州大学MBAと国立性時大学MBAの教授陣の交流
九州大学MBAと国立性時大学MBAの教授陣の交流

髙田専攻長は、政治大学の学生達に対し、九大大学院のMBAについて説明し「この訪問を機に、学生達の交流が深まることを祈念している。政治大学商学院の皆さんも是非、交換留学生として九州大学大学院ビジネススクールにお越しいただきたい。我々は大歓迎します」と挨拶した。国立政治大学のビジネススクールはパートタイムのコース(台湾人主体)と、英語で授業を行うフルタイムのInternational MBA(留学生主体)の2つがあり、訪問が平日の午後ということで、International MBAの学生達が中心に出迎えた。多くを占めていたのが中米からの留学生で、訪台した学生達は「台湾でラテンアメリカ出身の学生に会うのは意外」と驚きの様子を見せた。

国立政治大学の学生と交流を深める訪問団
国立政治大学の学生と交流を深める訪問団

台湾側からは林月雲教授が「新たなビジネスには驚きや、わくわくするような印象を与えられることが必要であるが、同時にどんな顧客に対してどのように利益を上げることができるのか、しっかりと説明できるものでなければならない」というコメントが送られた。参加した大学院の学生達は、チームを組み、パワーポイントを用い、英語を使いながら準備したビジネスプランを紹介した。

プレゼンテーションの様子
プレゼンテーションの様子

3日目は新竹科学工業園区の偉詮電子有限公司を訪問し、「半導体の設計会社であるため、製造は外部に委託しているものの、高い品質を確保するため、最終的な検査は自前の施設で実施している。そうした体制を整えている設計会社は珍しい」といったガイドラインと、会社の業務内容等の説明を受けた。

午後には、竹東鎭の工業技術研究院(ITRI)を訪問。ITRIでは、「ハイテク関連を中心に注力している分野が6つあること」、「企業からの委託・出資による研究が大半で、基礎研究よりむしろ、スピード感があり、ビジネスに結びつくような実践的な研究を求められている」という説明や、特許を有する最高峰の技術に関する紹介を受けた。参加者達は台湾屈指の技術に驚きを見せた。髙田仁専攻長は「台湾国立政治大学とはバランスの取れた関係が築けている。MBAで学ぶのは、過去の経験、現在の事例といったところだが、将来をどう作るかは本人の行動力に委ねられるところもある」と述べた。

工業技術研究院を訪れた訪問団
工業技術研究院を訪れた訪問団

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