交通部観光局の周永暉局長は7日、品川プリンスホテルで日本の報道関係者との意見交換会を行った。このほどの訪日は、周局長が9月19日付けで同局の局長に就任してから初めての海外出張にあたる。
当日、周局長は就任後の目標として、今年末までの日台相互往来客数の600万人達成、並びに来年1年で日本から台湾への観光客数の200万人突破を掲げた。その上で、日本人訪台観光客数の200万突破に向けての短期的な策として、4人で台湾に行くと1人無料になるキャンペーンを企画している事を発表。同企画では家族旅行や団体旅行の誘致を目的としたものとした。
周局長は、「家族や団体の方達には、台湾の高速鉄道や台湾鉄道を用いて台湾の南部や映画『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』でも知られている嘉義などまで足を運んで欲しい」と述べたほか、台湾のランタンフェスティバルや自転車節などのお祭りも紹介し、見るだけではない、参加形の観光もPRした。
「今まで観光局で築いて来た友好的な日台観光交流の基礎をもとに、更に新しいものを考え、提供していきたい」(周局長)
周局長は今まで、交通部運輸研究所の研究員から始まり、高速鉄路工程局の科長、鉄路改建工程局の局長などを歴任し、観光局長主任前は台湾鉄路管理局の局長を務めていた。台湾鉄路管理局の局長時代には、日台間で、数多くの姉妹鉄道、友好鉄道協定などを締結し、日本と鉄道を通じた深い関係を築いてきた。観光局によると、台湾鉄路管理局長から観光局長への転身は初めての事であるという。周局長の就任により、今後、新たな形で日台観光促進が行われる事に期待したい。