大阪大学言語文化研究科、大阪大学外国語学部、箕面市の三者が共同で主催する公開プレゼンテーション「台湾の文化を知ろう!~阪大生が見た“生きた”学び」が2月11日、大阪府箕面市のコミュニティーセンター彩都の丘会館で開催された。同会では、大阪大学外国語学部で中国語を専攻する大学生5人が台湾の風土や文化について発表し、同大学の台湾人留学生を始め、当日参加した一般市民との交流を深めた。
大阪大学外国語学部では2015年10月より台湾研究講座(台湾言語文化課程発展プロジェクト)の運営が始まり、台湾語など台湾に関する授業が多数開講されるようになり、近年では中国語習得のため台湾へ留学する者も増えている。同プロジェクトは台湾出身の林初梅・大阪大学准教授が研究代表者となって運営されており、今回、公開プレゼンテーションで報告をした5人の大学生はいずれも林准教授の学生たちである。その内の2名は4年生のときに台湾へ留学した経験を持ち、今回の公開プレゼンテーションでは、それぞれ「台湾人の自画像を探る」や「台湾原住民族の創世神話と絵本」というテーマを取り上げ、来場者の関心を寄せた。残る3名は、共同発表という形式を取り「日本のポップカルチャーと台湾」という題で報告し、アニメ・音楽などの面から日台両国のつながりを解説した。
同公開プレゼンテーションは二部構成で、第一部はプレゼンテーション及び質疑応答、第二部は懇談会であった。質疑応答の時間では来場者から、学生たちの報告から沸いた台湾への素朴な疑問や、専門的な内容まで多岐にわたる質問が次々と飛び交い、学生たちのみならず同大学の教員を巻き込んでのディスカッションとなった。続く懇談会では、学生たちの報告タイトル毎に仕切られたテーブルでグループ討論が行われ、来場者からの熱心な質問に報告した学生と台湾人留学生が受け答えしていた。
今回、プレゼンテーションを行った浦野晴菜さんは「台湾の原住民の魅力を余さず伝えられるようにプレゼンテーションを工夫したことで市民の皆さんに興味を持っていただくことができ、非常に満足のいく講座となりました。これからもまた機会があれば参加したいと思います」と話していた。