台北律師公會と第二東京弁護士会交流会議が開催

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今年で6回目となる台北律師公會と第二東京弁護士会の交流会議及び晩餐会が2月20日、都内で開催された。台北律師公會からは黃旭田常務理事、薛欽峰常務理事、范瑞華常務理事らが出席、第二東京弁護士会からは早稲田祐美子会長、三宅弘前会長、加城千波副会長らが出席した。台北律師公會の張菊芳理事長は臨時会議のため、晩餐会からの参加となった。
交流会議では、「法学教育」をテーマに、両会の各代表者が発表を行った。台北律師公會黃常務理事は、「台湾における法学教育の過去、現在そして未来」をテーマに、最近20〜30年の法学教育量的拡充と質的変化、学士入学制度の推進と中断、弁護士試験と法学教育との相互の影響について発表した。

交流会議の様子

第二東京弁護士会三宅前会長は、法学教育の過去と未来について発表し、現行の法曹養成制度の問題点と課題を話した。なお、両会発表後は質疑応答も設けられ、同会議は両国の法学教育をより一層理解する機会となった。
黄常務理事は本紙のインタビューで、「国と国の違いはあるが同じ弁護士として相似している部分はたくさんある。このような交流会にてお互いに比較し合うのも参考の価値がある」と話した。

会議後は晩餐会も行われた。来賓として、弁護士資格を持ち、司法官試験にも合格している台北駐日経済文化代表処(以下:代表処)の謝長廷代表が出席した。挨拶では、「日本と台湾は密接な関係にあるが、それに伴い法律問題が生じている。このため、このような1つの弁護士会の交流は両国にとって意味のあるもの。代表処とては両会の交流が頻繁に行って欲しい」と述べた。

両会記念撮影

同会は2009年6月に日台韓で行った「弁護士制度国際検討会」により両会の接触が始まり、2010年3月31日国際交流協定を締結。2011年12月に東京で第1回交流会を開催して以来今回で6回目の開催だった。