台日文化交流実行委員会(NPO法人国際ブリアー)が主催する「第6回台日文化交流~東日本大震災・熊本地震復興支援~」が4月1日と2日の2日間に渡り、池袋の西口公園で開催している。同イベントは、これまでさまざまな支援や交流を行ってきているNPO法人国際ブリアーによる東日本大震災及び熊本大地震の復興支援を目的としたもの。
同イベントでは昨年に引き続き、いのちと健康、環境保護を大切にとの意味を込めた台湾精進料理の紹介として、台湾の麵線や、大根餅等の台湾グルメの販売を行っている。さらに舞台ステージでは、終日パフォーマンスが行われ、台湾原住民舞踏や民族園芸、日本舞踏等互いの文化を紹介したほか、台湾烏龍茶体験といった参加型イベントも施されており、日台の演芸や文化を通した交流の場となった。
初日の1日には開幕式が行われ、冒頭には両震災で犠牲になった方への冥福を祈り黙祷が捧げられた。同イベント実行委員長の邱美艶委員長はあいさつで、「2012年に池袋でこの会を開催してより今年で6回目。毎年開催できたのも、たくさんの支援と協力があったもの。日台は地震が多いが、災害時の助け合いがとても大切である事を相互認識している。同イベントは、復興支援を1番の目的としているほか、日本文化や台湾観光地の紹介、さらには地域への貢献も目的としている」とコメントした。
また同式には、台北駐日経済文化代表処(以下:代表処)の梁毅鵬顧問、豊島区の高野之夫区長、豊島区議会の竹下ひろみ議長、板橋区議会の長瀬達也議員のほか多数の来賓らが出席し、同イベントを祝した。
梁顧問は「雨の中こんなにもたくさんの日本の方がたくさん集まってくれ、日本は台湾にとって『真の友人』である。ここ数年、台湾日本の関係が密接となり、多くの発展が見受けられる。これは両国の民間での交流が行われているからこそであり、皆の努力は決して無駄ではなく、重要な価値がある」と述べた。
また竹下区長は、「頻繁に起こる自然災害は避ける事はできないが、同イベントには互いに助け合いながら交流する『人間愛』での繋がりが表れている。日台の交流もさらに絆を強くして、大きく広がっていってほしい」と強調したほか、「現在豊島区は町全体を舞台とし、文化の多様な可能性を世界に向けて発信できる『国際アート・カルチャー都市』づくりを策定しており、今後国際的にさらに発展していきたい」と話した。
なお、同式最後には、邱会長から豊島区へ寄付金の贈呈等行ったほか、同イベントの一環として、代表処及び、中華航空、エバー航空のほか多数企業による来場者に向けた特別抽選会も行われ、当選者には台湾往復チケット等の商品が贈呈された。
(2017/4/1)