今年で37回目を迎える台湾貿易センター(以下:TAITRA)と台北市電腦商業同業公会主催の「COMPUTEX TAIPEI2017」開催に先立ち、TAITRAは4月19日、東京都パレスホテルで東京記者会見を行った。TAITRAの葉明水秘書長は、同展の今年の日本人来場者数を、昨年の3100人を上回る3500人以上との目標を掲げた。
毎年世界各地の重要企業が出展する同展。今年は世界20ヵ国以上から、1600社以上の企業が出展し、ブース数は5010にも上るとしている。日本からはNTT、ソシオネクスト、スマートブティックイノベーションのほか多数企業が出展予定だ。
今年のテーマは「AI&ロボット工学」、「IoTアプリケーション」、「イノベーション&スタートアップ」、「ビジネスソリューション」、「ゲーミング&VR」。グローバル化したプラットフォームとしており、イノベーティブなIcT製品やIcTサプライチェーンのアライアンス、そしてIoTスタートアップのエコシステムの構築を重要な位置づけとしている。
葉秘書長は、近年日台間の経済協力において大企業はもちろんの事、中小企業にまで拡大している事に言及したほか、日台のIcT及びIoTの文化協力構築のみならず、世界の関連分野の関係を築く事ができるとし、「日台間企業の協力を推進し、第三の市場を共に協力して開拓していきたい」と話した。また、同記者会見を通し、現在海外に目を向けている中小企業に同展開催を発信していきたいとコメントした。
なお、同記者会見には、出展企業数社も参加し、自社ブースのPRのプレゼンを行った。NTTtaiwanの恵木教文代表取締役社長によると、NTTグループのICTソリューションを紹介する事で台湾経済の拡大や日台経済連携に貢献すべく、IoT関連ソリューションをテーマとし、Thing Cloud、Enterprise Cloud、Mirantis Managed OpenStack、NTTテクノクロス等の商品を出展するとしている。
また、デルタ電子の郭珊珊デルタ基金会執行長は、モバイル電源等の新製品の紹介を行ったほか、郭執行長によると、毎年恒例の疑似体験型のブースを取り入れ、今年は「台中科学博物館の物理ワールド」を再現する模様だ。
同展は1981年よりスタートし、IcTやIoTアプリケーションの展示を主にしている。昨年同様スタートアップ企業専用エリア「InnoVEX」、最新のIoTアプリケーション紹介エリア「SmarTEX」、AppleのMFi認証製品エリア「iStyle」のほか、新しく高性能ゲーミング製品を対象とした究極のゲーミングプラットフォーム「Gaming&VR」を導入し、今年は4つのテーマ別のエリアを設けている。
さらに、新製品発表会やスタートアップコンテスト、ゲーミング大会、さらにはBtoBの商談会のほか、さまざまなイベントも企画しているとの事。
開催期間は5月30日から6月3日までで、入場希望者は事前データ登録を行う事で、日本語の出展メーカー関連やイベント開催の資料のほか、観光情報も提供する等TAITRAによるバックアップ体制も整っているとしている。
(2017/4/20)