台北駐日経済文化代表処、文化を通じて高知県との親睦深める

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台北駐日経済文化代表処(以下:代表処)の謝長廷代表は5月30日、高知県庁を訪問し、高知県の尾崎正直知事と日本と高知県の今後の交流について会談した。

県庁訪問謝長廷代表(左)・尾崎正直知事

謝代表は冒頭、「高知県に来たのは初めてだったが、何故か親しみを感じる」と高知県に対する印象を述べたほか、近年台湾の観光客は単なる旅行ではなく、テーマを決めた観光が流行している事に言及し、「台湾で坂本龍馬は人気があり、明治維新で活躍した坂本龍馬のふるさとが高知県である事は多くの台湾人が知っている。このような歴史を通じての交流も期待し、誘致していきたい」と話した。

会談の様子

一方尾崎知事は、近年高知県と台湾の交流が拡大しており、高知に来る外国人観光客の約3割が台湾人である事を強調した。また、訪問後に行われた懇親会では、高知県発祥の踊り「よさこい」を、6年間連続で台湾ランタンフェスティバルの前夜祭ステージで披露したり、台湾新竹の小学生が高知県に来て、よさこいを披露したりとさまざまな交流が行われているとした。また、防災関連産業の一環として高知県の防災技術を紹介するセミナーを台湾開催したり、中華民国三三企業交流会でプレゼンテーションを行ったりしている事にも言及し、「今後はこのような経済においての交流も伸ばしていきたい」と主張した。さらに、貿易推進統括アドバイザーの伊藤彰氏によると、毎年8月に行われる高知県主催の「まんが甲子園」には多くの台湾人が参加し、高校生同士の交流が盛んであるほか、土佐清水市と台北城市科技大学がインターンシップ協定を結び、同大学からのインターン生の受け入れを行っているとの事。

懇親会の様子

同訪問及び懇親会には、謝代表のほか、代表処の向明徳組長、張瑞麟副組長、王瑞豊課長、顧欽誠課長、台湾週報担当の西江智彦氏、本橋苑華さんのほか、多数の台湾メディアが出席した。台湾一行は土佐芸妓による舞踏を鑑賞したり、高知県伝統のお座敷遊びを実際に体験したりと高知県の文化を学び、高知県との親睦を深める事ができた。

謝長廷代表伝統舞踏に挑戦
台湾一行お座敷遊びを体験

なお同日、一行は自由民権記念館と土佐和紙工芸村「くらうど」を参観し、高知県の歴史についての見識も深めた。

 

土佐藩の歴史の見識を深める謝長廷代表

(2017/5/31)