日華議員懇談会の平沼赳夫会長及び古屋圭司幹事長は5月9日、5月22日よりスイスのジュネーブで開催される世界保健機関(WHO)の年次総会(WHA)に、参加登録締め切りとなる8日までに、WHO事務局から台湾に招請状が届かなかった件に対し、台湾WHA参加支持を表明した。
以下平沼会長及び古屋幹事長声明文:
1・日本にとって、台湾は、基本的な価値観を共有するパートナーであり、大切な友人であります。これは安倍総理が国会答弁を含めて、幾たびも発言されている通りであります。
2・第70回世界保健機構(WHO)の年次総会(WHA)は来る5月22日から31日までスイス・ジュネーブにて開催されます。伝染病や鳥インフルエンザなどパンデミックの可能性さえ危惧される昨今、衛生保健におけるグローバルな連携は極めて重要であります。地域の連携を持続的に発展することを図るために、落とし穴を許さぬべく台湾のWHAへの参加は欠かせないものと考えます。
3・台湾は2009年より8年連続でオブサーバーとしてWHAに参加しており、世界の防疫ネットワークの一員として積極的に貢献してまいりました。しかし、今年はWHOから招請状が届きません。台湾はWHAから排除されるべきではありません。日華議員懇談会としては、台湾がWHAのオブサーバーとして引き続き招請されるよう強く支持します。
なお、菅義偉官房長官も同日、記者会見において、「世界的な公衆衛生危機対応の強化は不可欠だ。国際保健課題への対応に、地理的な空白を生じさせないためにも、何らかの形で参加することが望ましい」と述べ、台湾のWHA参加を認めるべきとの考えを示している。
(2017/5/9)