台北駐日経済文化代表処の許世楷元代表は5月9日、皇居で行われた勲章伝達式に出席し、日本政府の春の外国人叙勲で「旭日重光章」を受章した。
なお、同式典に出席していた安倍晋三首相は、勲章受章した許元代表に対し、祝いの言葉を述べた後、しばらく会話をしたとの事。
式典後、許元代表は台湾メディアの取材に対し、「同勲章を受章できたのは、私が代表任期中の台日関係が最も盛んだったからだろう」と受賞した喜びを語ったほか、世界保健機関の年次総会(WHA)への台湾の参加を支持する考えを表明した管義偉官房長官と、同伝達式で顔合わせた事を明かし、「管官房長官の発言のゆえんは、日台間の良好な関係にある」と述べた。
さらに、台湾は中国との関係をどのような関係にしたいか、先ずきちんと考えるべきだと指摘したほか、一方、日本は台湾に対し、特別な何かを望んでいるわけではないと話し、「日本は日台が国家の利益と安全のために力を合わせる事を望んでおり、日台にとって利益と価値は共通である」と強調した。
なお、同式典において、工商協進会の黃茂雄栄誉理事長が許元代表同様「旭日重光章」、台日文化経済協会の黄天麟会長が「旭日中綬章」をそれぞれ受賞した。
また、許元代表の盧千惠夫人も同式典に出席しており、「台湾人が世界の人々のためにまごころ込めて何かをすれば、世界の人々もきっと台湾と友達になってくれるはず」とコメントしている。
外国人叙勲とは、春秋叙勲として毎年2回、外務大臣からの推薦に基づき行われ、国賓等の来日や駐日外交官の離任に際して実施する儀礼的色彩の濃い叙勲と、我が国との友好の増進等について顕著な功労のあった外国人に対して実施する叙勲とに分けられる。
(2017/5/11)
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