日本台湾教育センターが開催する「留学フェア」が6月17日、東京中華学校で開催され、国立台湾大学、淡江大学、国立中山大学ら台湾19大学が来日し、日本人留学生の誘致を図った。同フェアは今年で6回目の開催となり、会場には台湾留学に興味を持つ多くの学生が来場した。
大学関係者らは来場者に対し各ブースにおいて、留学制度や学校の魅力についての説明やPRを行った。なかには、現在正規で台湾に留学中の日本人留学生が、自身の留学経験を話している大学ブースもあり、実際に留学している日本人の話が聞けるため、来場者らは留学に対する不安などを相談する事ができた。
来場者は、正規の4年生大学の留学を目的としている高校生が多かったが、中には台湾人アーティストが好きなどの理由から、夏休みなどを使った短期留学を目的に同フェアに参加している社会人も見受けられた。
母親と参加していた女子高校生は、「台湾が好きなので、台湾の大学に入って、中国語を勉強したり、日本と台湾の関係や歴史を学びたい。外から日本を見る事も大切だと思う」とコメントした。また、その母親は、「以前自分の親を連れて台湾に行った際、地下鉄に乗る度に台湾人がすぐ席を立ち譲ってくれた事があり、台湾人は本当に人が良く、台湾留学なら親としても安心できる」と話してくれた。
主催者である、同センターの李佩華センター長(淡江大学国際長)によると、現在台湾に留学している日本人留学生は7000人を超えているとしている。李センター長は「同フェアを開催してより、毎年日本人留学生が増えていくのを実感している。同フェアを通して台湾の優秀な教育制度や良い学習環境を知ってもらいたい」と話したほか、「反対に台湾の学生が日本に留学する事で、若者同士の交流へと繋がり、人生において良き経験になる」と語った。
同フェアは明日18日、水戸京成ホテルでも開催される予定だ。
(2017/6/17)