台湾を愛する会(岡田誠代表理事)が主催する「台湾フェスティバルTOKYO2017」が6月22日から25日の4日間、上野恩賜公園噴水広場で開催され、今年は「台湾ビアガーデン」をテーマの下、大勢の来場客を動員した。
「台湾の食文化を知ってもらいたい」という岡田代表理事の想いから、台湾料理を堪能してもらうため、今年は新たに台湾の伝統的な宴スタイルの「辦桌(バンジョウ)」を再現した。円卓にする事で相席となり、そこに交流が生まれる事も目的としているという。
また、今年の目玉の1つでもあるフルーツフェアでは台湾の獲れたてフルーツを直売しており、なかでも全農企業社直送の愛文マンゴーは牛乳の肥料で栽培したミルキーマンゴーとも呼ばれ、岡田会長が6年前に同社ブランドのマンゴーに出会ってより、今回、日本で初めての販売が叶った。
また、例年通り台湾ライチ種飛ばし大会の実施や台湾語レッスンなどの体験型「ワークショップ」、そしてメーンステージでは台湾民族の踊りなどが披露され、多くの来場客を魅了した。さらに、台湾グルメの販売ブースは長蛇の列ができるほど大人気であり、「辦桌」では台湾グルメを食べながら台湾ビールを飲む人で溢れ返り、今台湾にいるのではないかとの錯覚にまで陥った。
台湾グルメを目当てに来場した女性二人組は、「昔台湾に留学していて、台湾の『麵線』がなつかしくなって食べに来た」とコメントし、また、男女二人組は「彼女が台湾人なので台湾グルメを知るために来ました。『蛋餅(ダンビン)』初挑戦です」と話した。
岡田代表理事は、「『ただ台湾を伝えたい』という想いだけで活動を行っている。4回目となる同フェスティバルは、1回目はわずか台湾グルメ出店数が8ブースのみであり、まさか4年でこんなに盛大に開催できるとは思わなく、本当に嬉しい」と語った。
なお、25日には開会式が行われ、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表、日本台湾交流協会の谷崎泰明理事長、台東区の服部征夫区長が出席し、また、同時に行われたライチ種飛ばし競技の始球式にも参加した。
さらに開会式の中で謝代表は、同フェスティバルのボランティア参加者に対し、「特別観光親善大使」を任命し、参加者を代表した3人にプレゼントが贈呈された。
(2017/6/25)