台湾の台北・桃園空港と佐賀県・佐賀空港を結ぶプログラムチャーター便が実現し、6月12日、台湾の格安航空会社「タイガーエア台湾」の第一便が180人の観光客を乗せて佐賀空港に到着した。
当面は月曜日と木曜日の週2回台北から佐賀へ来る片道のみの運行となるが、8月からは片道週4便に増やし、年内にも定期便へ移行できるように準備を急ぐとしている。
就航を記念した歓迎式典では、地元から山口祥義佐賀県知事、石倉秀郷佐賀県議会議長、秀島敏行佐賀市長、金子健次柳川市長をはじめ、政界、経済界等から約40人が出席し、就航を祝うとともに台湾の観光客への期待をにじませた。
台湾側からはタイガーエア台湾・張鴻鐘社長、五福旅行会社・林廉駿総經理に加えて、戎義俊・福岡総領事(台北駐福岡経済文化辦事処処長)が出席した。
台湾から佐賀への観光客は、韓国、中国に次いで多く、去年は33,000人と2012年の4倍に増えた。
張鴻鐘社長は「佐賀の街はとてもきれいで観光地も整備されている。のんびり日本を体験できることは台湾の人々にとって魅力的だ」と述べた。
山口祥義知事は、今日は張社長の56歳の誕生日でもあり、記念すべき日となるであろう事。台北~佐賀線は当面週2便からスタートするが、早い時期に週4便に増便し、更には定期便化を目指して努力したい事。今は狭い佐賀空港だが、将来、空港の近くで万国博覧会を開催したり、大型運動施設やマリーナなどの建設を予定しており、将来的な需要増を見込んで、滑走路や空港ビルなどの増設も視野に入れている事。本路線は必ず地域振興や経済の活性化に効果をもたらすと思われるので、皆様には大いに期待し、応援してもらいたいと締めくくった。
本便の就航により、プログラムチャーター便を含めて九州は長崎県を除く全ての県が台湾と航空路線を持つことになり、人の往来、文化の交流、経済的な結びつきが更に加速するものと期待される。