台北市政府文化局及び台北市文化基金會はこのほど、日本モノづくりの発信基地である「Makers’ Base」と連携し、アトレデパート秋葉原1号店で期間限定POP-UPショップ「TAIPEI corners」を開催している。
2回目の開催となった同ショップでは、今年は台北で人気の商品や話題になっている多種多様な25ブランドのオリジナルグッズの展示販売を行い、多様な文化や台北らしい豊かなライフスタイルを届けていくという。
遊び心が溢れるおもちゃ屋の「buyMood白目叮」では、鏡の反転を利用したTシャツや面白ろステッカーを販売している。同ブランドを手掛ける徐敏津さんと李宛蓉さんは、人生に疲れ果てた事をきっかけに、常に笑いが耐えない人生を送れるように、との主旨の下、「人間性科学とおもしろみ」の実用を結びつけた発明を行うデザイナーだ。
また、科学をテーマとした雑貨を専門に販売する「mr.sci SCIENCEFACTORY」では、科学の原理を利用した発想からさまざまな製品を創作している。U磁石の形をしたネックピローは、首に巻いた際落ちないように固定するため、実際両端に磁石が内蔵されており、同製品の発想のユーモアさが台湾で人気だという。なお、日本の代理店でカタログ販売もすでに行っているとの事。
なお、同ショップに並ぶ出店プロダクトに関しては、今年はMakers’ Base最高執行責任者の松田純平氏がディレクターとして加わり、場所に合わせたターゲットや買いやすい値段設定を基準に、ブランドやプロダクトのセレクトを率先して行った。松田氏は、今後は、日本市場に沿ってコンセプトを決めるなど先にディレクションを行った後、そのコンセプトを下に創作やアレンジした製品を同ショップで販売していきたいとし、課題や反省点を生かしながら年々より良いショップを作り上げたいとの意気込みを語った。
同ショップは6月30日〜7月9日までアトレ秋葉原1号店で開催後、同18日〜8月2日まで福岡天神PARCO本館にて同ショップを開催する予定だ。
なお、うち15ブランドは7月5日〜同7日までビックサイトで開催される「東京ギフテックス2017」に出展する。
日台相互交流プロジェクト始動
昨年12月に台北にオープンした「松煙創作者工場」。同所は同基金会手掛ける工房で、Makers’ Baseと協力し、相互の工房発展を図るため、交換留学プロジェクトを始動している。同プロジェクトは、日本と台湾相互のデザイナーをそれぞれ双方の国に約2ヶ月間滞在し、日台文化をデザインにする創作活動を行うというもの。
今年はすでに日本人デザイナーが台湾で「buyMood白目叮」と協力し、日本と台湾それぞれの生活における“あるある”をテーマに、日本あるあると台湾あるあるの相違と類似に重点を置きデザインを行った。なお、同あるあるデザインはスマートフォンケースやトートバッグに印刷され同ショップでも展示販売されている。
松田氏は「同プロジェクトは年に一度なので、面白い企画をどんどん提案していきたい」と今後への期待を示した。
(2017/7/3)