台湾の経済部国際貿易局は2009年以降、MICE(Meeting:会議、Incentive tour:インセンティブ旅行、Conference:国際会議、Exhibition:見本市)産業の振興に力を入れている。
同局と台湾貿易センター(TAITRA)は7月14日、ホテルオークラ東京で「台湾MICE産業説明会及び交流会」を催し、出席した日本の中小企業関係者らに向け、展示会、国際会議、インセンティブツアー及び企業ミーティングの目的地としての台湾の魅力を伝え、誘致した。同説明会が行われるのは今年で4年目の4回目。東京の他、大阪と福岡でも行われている。
TAITRA東京事務所の呉俊澤所長によると、同説明会の実施により年々インセンティブ旅行先として台湾を選択する企業も増えており、なかでも福岡地区では大型の病院などが大人数インセンティブ旅行を実施するなど、成果が目に見えて現れてきているという。
また、TAITRAを通じてインセンティブ旅行を実施する利点として、現地企業との交流や会場の手配、企業にとってより良いスケジュールのコーディネートなどをあげており、「東京地区でも更にインセンティブ旅行の誘致に力をいれていきたい」と意気込んだ。
さらに台湾から来日したTAITRA MEET TAIWANプロジェクトの藍淑琪代表は、「インセンティブ旅行やチームビルディングでの台湾誘致に力をいれる事で、日本と台湾における経済分野での交流促進の機会も生まれ易くなる。それと同時に、相互往来旅客数の増加にも繋がるだろう。今までは台北など北部での実施が多かったが、今後は南部など、全台湾にまで領域を広げ、様々な台湾を知って頂けれえばと思う」と今後への展開を述べた。
参加した日本中小企業の関係者は、「台湾は個人的に訪れた事のある社員が多く、親しみも有ると思う。インセンティブ旅行として行くのなら、普通の旅行では体験出来ないようなプログラムを期待したい」と話していた。
同説明会では、藍代表による同プログラムへの説明や、台湾観光協会東京事務所の陳淑華副所長による台湾観光の魅力が紹介されたほか、台湾南部の高雄地区から、Grand Hi-lai Hotel(漢来大飯店)とHoward Plaza Hotel(福華大飯店)のホテル2社が来日し施設をPR。また、チャイナエアラインやエバー航空の担当者も登壇し詳しく説明を行うなど、台湾における観光関連団体総出で日本の中小企業らへの台湾誘致を行った。
なお、インセンティブ旅行誘致は台湾観光協会側でも行われており、こちらでは金銭的な補助も受けられる。