ITI研修生、和服姿で柳川の「川下り」を楽しむ

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先月28日に福岡入りした台湾貿易センター国際企業人材育成センター(ITI)の研修生が、15日間の企業研修の折り返し点にあたる2月9日に福岡県南部の柳川市を訪れ、休日を楽しんだ。

柳川市は市内のあちこちに飾られる美しい雛人形や、街中に張り巡らされた掘割り(水郷)の景色を船で巡る「川下り」体験などをお目当てに、国内はもとより海外からの観光客も多い。その中で、無理に英語や相手国の言葉を使わず「やさしい日本語で外国からの観光客を迎えよう」という運動を進めていることでも知られている。台湾とは東呉大学で日本語を教える郭獻尹氏に市の観光大使を委嘱するなど、特に親しい関係にある。

ここを訪れた研修生は、日本の文化に触れたいと男女22人の全員が和服に着かえた。

手伝ってもらって和服に着かえ
全員が着かえました

和服に着かえた研修生は、二組に分かれて柳川観光・川下りの「どんこ舟」に乗り込み、棹一本で舟を操り、見どころを紹介したり唄を歌ったりする船頭さんの名調子を楽しみながら次の目的地へ向かった。

どんこ舟に乗り込みました

舟が着いたのは、徳川時代の柳川藩主の別宅・立花邸「御花」。ここで庭木や池が美しい日本庭園を散策し、女の子の初節句の雛壇の前に吊りさげる「さげもん」と呼ばれる吊るし雛を愛でて、日本文化を味わった。

日本庭園に和服が良く似合います
「さげもん」と私、どちらが綺麗?
柳川「御花」の正門前で記念撮影

柳川市に入る前に研修生は、軽自動車で高いシェアを持つダイハツ工業株式会社の子会社でダイハツ九州株式会社の久留米工場を訪れ、エンジンの製造工程を見学した。同工場は完成車製造工場ではないため、自動車の組み立てラインなどを見ることは出来なかったが、複雑なエンジン製造をSSC(シンプル・スリム・コンパクト)という標語を掲げて、省エネルギーで高い生産性を実現していることに感心したようであった。

ダイハツ九州、久留米工場を見学