台湾貿易センター(以下:TAITRA)は2月22日、横浜ベイホテル東急で平成29年度台湾国際企業人材育成センター(以下:ITI)研修生によるインターンの成果報告会及び答礼宴を開催した。報告会では横浜企業に配属された23人のITI研修生らが、それぞれ受け入れ先の企業での貴重な経験や学習の成果などを日本語で発表した。発表時間が一人5分という短い時間ではあったが、一人ひとり3週間分の想いや研修先企業への感謝の気持ちを伝えていた。
研修を終えた男子ITI研修生は「営業に同行し、毎日2万5000歩以上歩いて大変だった。日本の営業マンはこのような努力をして営業していたのだと初めて知った。日本研修での経験を必ず台湾で活かします!」と堂々とした清々しい笑顔で答えた。さらに、研修生のほとんどは「将来は日本で働きたい」と話していた。
なお、横浜企業へのITI研修生受入事業を開始してより今年で13年目となった横浜企業経営支援財団(以下:IDEC)。牧野孝一理事長は「最初は、研修生も受け入れ先企業も戸惑う事が多々あったが、この事業は最近では、他から評価されるようになった。でも、いきなりこうなったわけではない。回を重ねるごとで得られた成果だ」と話し、受け入れ先企業に対し感謝の意を述べた。
一方、答礼宴には、主催者のTAITRAの張揚鴻主任、台北駐日経済文化代表処横浜分処の陳信宏部長、日本台湾交流協会貿易経済部の江藤俊宏部長のほか、受け入れ先企業も出席した。すでに8人のITI研修生を受け入れている大江電機の大江光正社長は、「弊社は人と人とのつながりを大事にしている。今後も優秀な台湾人をどんどん採用していき、将来的には台湾にも法人を作りたい」と話し、今後もITI受け入れを続ける旨を示した。なお、同社では、以前研修したITI研修生がそのまま就職したケースもあった。
なお、答礼宴の最後には、TAITRAの張主任より、ITI研修生及び各々の受け入れ企業に対し感謝の意を込め、記念品と表彰状が贈呈された。