台湾貿易センター(以下:TAITRA)と台北市電腦商業同業公会の双方が主催する台北開催の「COMPUTEX TAIPEI2018」。開催に先立つ4月17日には、TAITRAによる記者会見が東京・丸の内のパレスホテル東京で開催された。TAITRAの林芳苗副秘書長は同会見で、今年新たな分野として加わった「5G(第五世代移動通信技術)」及び「ブロックチェーン(分散型台帳技術)」について触れた。
同展はコンピュータ関連の見本市で、毎年業界のトレンドに合わせて展示会の内容を調整している。林副秘書長によると、ガートナー(IT分野の調査・助言を行う企業)の研究結果において、今後IcT産業における最も重要な分野として「5G」と「ブロックチェーン」の二分野が含まれており、今後の発展も見込まれている事から、今年はこの二分野をフォーラム形式で取り入れる事となったという。
なお、双方のフォーラムにおいて、5GではQualcommとEricsson、ブロックチェーンではIBMなど、それぞれ業界のスペシャリストが出席し、発展の状況やトレンドについて登壇する予定である。林副秘書長はフォーラム形式とした事に対し「二分野における発展の状況や業界におけるトレンドの知識を深め、今後どのようなビジネスチャンスがあるのか、今後どのように発展していくのかを見極めるエリアにしていきたい」と話した。
「InnoVEX」エリアに300社、日本企業も出展
一方、今年は世界各国のスタートアップ企業約300社が集結するとされる同展内のスタートアップ企業専用エリア「InnoVEX」に、AI開発を行っている日本企業・インキュビットが初出展する。自社ブースをPRするため同会見に出席していた同社の北村尚紀代表取締役は、「(同展出展は)グローバルのマーケットを見る上で、その温度間に触れられる一番の良い機会だと思う。世界各国の企業と大きなプロジェクトを作っていけるような関係性を築いていきたい」と意気込んでいた。
同展は1981年よりスタートし、IcTやIoTアプリケーションの展示を主にしている。今年は5Gとブロックチェーンのほか、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、Innovations & Startups(イノベーション&スタートアップ)、Gaming & VR (ゲーミング &仮想現実)の6大テーマの主軸によって構成される。最新テクノロジーに着目し、世界のテクノロジー・エコシステムの構築を目指していく模様。開催期間は6月6日〜9日まで(InnoVEXエリアは8日まで)で、台北世界貿易センター、台北南港展示センター、台北国際会議センターで開催される。