駐日元代表・馮寄台氏が旭日重光章を受章

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人間アーチで祝福される馮氏

 

日本政府が4月29日付で発表した「平成30年春の外国人叙勲」で、台北駐日経済文化代表処の元代表・馮寄台氏が旭日重光章を受章した。馮氏は「国としては光栄。私個人としては特別な受章」とし、「今回の受章は外交生涯最高である」と述べた。

駐日元代表・馮寄台氏(中央)と夫人(左)

馮氏は、「私が日本の小学校に在学中、その小学校付近のテニスコートで天皇陛下と美智子様がテニスをしているのをよく見に行きました。二人の結婚式の様子を白黒テレビで見た事も今でも覚えています。今回、小さい頃から知っている天皇陛下より叙勲を受章する事ができ、本当に感動でした」と自身にとって特別な受章である胸中を語った。

馮氏は駐日代表在任中、日台間航空協定や日台投資協定締結、さらには東日本大震災からの復興支援・観光交流の促進等に関する日台「『絆』イニシアティブ」の実施、そして、震災後には世界に先駆けて日本渡航の解禁を打ち出すなど、日本と台湾の協力関係の強化に努め、数々の功績を残してきた。

旭日重光章

一方、今回外国人叙勲を受章したのは140人で、台湾からは馮氏のほか、亜東関係協会(現・台湾日本関係協会)元会長の廖了以氏が旭日重光章を、台北市私立薇閣小・中学校の李伝洪董事長が旭日中綬章をそれぞれ受章した。3人は5月8日に皇居で行われた勲章伝達式に出席した。

外国人叙勲とは、春秋叙勲として毎年2回、外務大臣からの推薦に基づいて行われ、我が国との友好の増進等について顕著な功労のあった外国人に対して実施する叙勲。

 

 

在日華僑代表ら、馮氏を祝福

馮氏の旭日重光章受章を祝う歡迎パーティーが5月11日、都内レストランで行われ、日本中華連合総会の詹徳薫名誉会長及び新垣旬子会長、日本台湾交流協会の谷崎泰明理事長、衆議院の岸信夫議員など馮氏と関わりがある大勢の人が駆け付け、馮氏を祝福した。

馮氏の歡迎パーティーで記念撮影
馮氏(右)は出席者と交流を図る

同パーティーを企画した詹名誉会長は挨拶で「代表在任中の時より在日華僑だけではなく日本の政界、財界など全ての方に対して優しさ、素晴らしさがあった。今回受章された事、皆が喜んでいます」と話したほか、同パーティー出席を呼びかけると、1日で満席になったエピソードも明かした。

パーティーを企画した日本中華連合総会の詹徳薫名誉会長