平成25年4月より5年余にわたり 台北駐福岡経済文化辦事處・處長(総領事)を務めた戎義俊氏が7月15日に退官し、翌16日に張秀真夫人とともに福岡空港から帰国した。この間九州・山口の各地を600回以上訪問し、公用車の走行距離が12万キロ以上に及んだというだけに、早朝にも拘らず各地、各界から50人近い人々が集まり、別れを惜しんだ。
同氏が九州で勤務した期間を中心に、通算22年間の日本での外交官生活の集大成として今年6月に出版した「日本精神~日台を結ぶ目に見えない絆~」も、離日までの約1ヶ月で初版を完売して重版するなど、厚い支持を集めている。見送る一人一人と丁寧に言葉を交わしながら「これからは台湾側から両国の親善・交流に尽くしたい」と言い置いて出発ロビーに向かった。