台湾の「お茶」と「音楽」と「書画」のコラボを楽しみました

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台湾の「お茶」と「音楽」と「書画」のコラボを楽しむ催しが10月28日、福岡市のNPO法人国際ブリアー福岡事務所で開催され、60人を超える人々が参加した。主催は同事務所で、福岡市、福岡市文化芸術振興財団、福岡市教育委員会が後援して、福岡市民芸術祭の一翼を担った。

集まった人々はまず多くの書画を前にして、福岡教育大学美術部・非常勤講師で、NPO法人日中国際交流センター理事長の姚明氏から禅と書画とお茶の関わりについて説明を受けた。

禅と書画とお茶の関わりを説明する姚明氏

書と画は一体のものであり(書画同源)、東洋の美術を理解するためには、この両方を知る必要があるという姚明氏の説明に多くの人がうなづく。また同氏は、お茶を飲むことは自らの心を知ることであると説いた。

台湾のお茶の作法は日本の茶道とはかなり違う。6~7人がテーブルを囲んで椅子席に座る。茶席の主人(茶人)が急須に入れた茶葉に湯を注ぎ、客人の前の小さな茶碗に注ぎ分ける。茶人も客人と一緒に飲む。テーブルを囲んだ客人同士が会話を始める。茶人もそれに加わる。茶碗が空くと次の茶を注ぐ。茶葉は交換せずに何度か使う。そのつど香りと味が微妙に変化する。一度目より二度、三度目の方が香りが強くなる。最初は硬い茶葉が次第に開いてゆく過程を楽しんでいるようだ。それに従って会話も弾み、人々の心が融け合い、柔らかな空気が漂い始める。

小さな茶碗で客人に茶をふるまう

琴の音はまた特別な雰囲気を醸し出し、「お茶」と「音楽」と「書画」という三つの芸術の融合は、日本人には非日常的な新鮮さを、台湾の参加者には、ゆったりしたくつろぎを提供して市民芸術祭の役割を果たしたようだ。

沈莉卓氏の琴の調べ
満浄法師との会話を楽しむ
お茶について説明する覚岸法師