台湾長栄大学(台湾台南市=楊四海董事長、李泳龍学長)はこのほど、かねてより計画していた沖縄県宮古島市(下地敏彦市長)への分校の開校に伴い11月19日、開校準備を具体化させた「準備センター」を発足させた。これにより三年後をめどに長栄大学宮古島分校が設立される見通しとなった。
この発足を祝した開所式が宮古島市城辺庁舎で同日行われ、市や大学の関係者などおよそ60人が参加した。下地市長は「台湾からクルーズ船が頻繁に来るなど、宮古島と台湾は深い関係にありセンターの開設は宮古島の未来に必ず寄与する」と挨拶すると、楊董事長は「センターを拠点として大学と宮古島の交流が一層深まってほしい」と応じた。
なお、センターには長栄大学から2人の職員を派遣して台湾の学生が宮古島の文化や歴史を学ぶためのカリキュラムの策定など準備を進める。
台南市と宮古島市はこれまで、互いの中高生にホームステイをさせるなどの国際交流があり、長栄大学は宮古島の文化に通じた人材を育成し、より交流を深めるための分校の開校を目指している。