東京スター銀行会長の江丙坤（こう・へいこん）氏が12月10日夜、台北市内の病院で死去した。享年85歳だった。江氏は8日夜、台北市内のホテルで倒れ、搬送先の病院で動脈剥離（はくり）の緊急手術を受けていた。江氏は昭和7年台湾中部南投県の生まれ。東京大学で博士号（農業経済学）を取得し、李登輝政権で経済部長（経済産業相に相当）などを歴任した。中国国民党の副主席を経て2008年、馬英九政権下で対中国窓口機関、海峡交流基金会の董事長（会長）となり、中台間の自由貿易協定（FTA）に相当する経済協力枠組み協定（ECFA）の締結に尽力した。経済担当閣僚だった1999年に日台間の企業交流会「三三企業交流会」を設立。後に会長を務めた。2014年に東京スター銀行会長に就任。15年には旭日重光章を授章している。
