西日本の多くの人々に台湾のビジネスミーティング、国際会議、展示、観光、研修などに関する魅力と潜在力を知ってもらい、それらの活用を促す「台湾MICE産業説明会及び交流会」が7月19日にソラリア西鉄ホテル福岡で開催された。
主催は台湾経済部国際貿易局。実施したのは台湾貿易センター(TAITRA) 福岡事務所で、九州・山口の旅行業界、イベント業界、メディアなどから60人を超える人々が参加した。
MICEは、ビジネスミーティング(Meeting)、報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字をとったものであり、多彩な催しや観光を核として集客・交流することを総称する。
早くから「Meet Taiwan(台湾で会いましょう!)」を合言葉にMICE産業の育成や環境の整備に力を入れてきた台湾と「アジアのゲートウエイ都市」を標榜し、今後MICE環境も充実させようとする福岡市には共通点が多い。
開会の挨拶に立ったTAITRA本部・Meet Taiwanプロジェクト副主任の林淑惠氏は、台湾と日本の歴史的な繋がりが両国を引き寄せるだけでなく、交通の便の良さ、日本人の口に合うグルメ、インセンティブツアーのやりやすさなどが台湾の魅力を引き立てていることなどを挙げ「今回の説明会・交流会に参加した人々が懸け橋となり、台湾と九州のMICE環境を相互に利用し合い、高め合う基盤を構築したい」「次はぜひ台湾でお会いしましょう」と呼びかけた。
今回台湾からは台北市を皮切りに、イベント会社、ホテル、展示場、航空会社等が、MICEのための優れた企画や柔軟な対応力などのPRを行い、中でも特に台北市のPRが会場の注目を引いた。
台北市観光伝播局の李麗珠副局長は、福岡へ来る前にソウル(韓国)と東京を回って同市のMICE環境をアピールし、潜在需要の掘り起こしをしてきたという。福岡の会場内でも、参加者にクイズ出して正解者に景品を出すなど、注目を引いた。また会場で私鉄大手の西日本鉄道や福岡ソフトバンクホークス、リッツインターナショナル等との接触を行い、潜在顧客のデータベースを増やした。
台北市の後は、Eventy corp社、K&A社、エスリテホテル、漢來ホテル、ホームホテル、台北南港第二展示ホール、チャイナエアラインが会社紹介を行い、MICEへの貢献力をアピールした。
また、2017年にアジアスーパーチームコンテストで優勝した株式会社ぶんコーポレーションの佐藤 昭部長は、優勝賞金を使って社員の報奨・研修旅行をした時の体験を話し、利用者側から見た台湾のMICE環境の素晴らしさを語った。
説明会終了後は、更に詳しい説明を求める参加者とそれに応える出展者との個別の交流会に移り、お菓子とコーヒーを横に熱心な話し合いが続いた。