「カンサイカップ・オールジャパン男子学生トーナメント2019」が9月19、20日に福岡県那珂川市の筑紫ケ丘ゴルフクラブで開催され、台湾から招待された大学生、高校生選手がベストテンに3人も食い込むなど、大活躍して新風を吹き込んだ。
同大会はこれまで上位3選手をオーストラリアのPGAツアーに送って国際試合の経験を積ませるなど、国内の若手選手の育成に貢献してきたが、第6回を迎えた今年初めて台湾の大学、高校選抜選手9人を招待して国際色を付け加えた。
招待を決定して大会までの間に2ヶ月しか時間がなかったため、台湾側は選手選びに苦労したようだが、結果的にはナショナルチームクラスのメンバーを送り込んできた。劉浩霖監督・コーチに率いられた選手団が福岡に到着したのは大会2日前の17日だったが、空港で日本経済大学ゴルフ部の高木 洋監督と台湾から同大学に留学中の吳心瑋選手にガイダンスを受けた後、さっそく練習ラウンドに向かった。
翌18日は、カンサイカップの忍田 勉大会会長(株式会社カンサイホールディングス社長)、陳忠正・台北駐福岡経済文化弁事処処長(総領事)ほかの大会関係者に加えて、急遽台湾から駆け付けた中華民國ゴルフ協會 國際組 張秀惠組長も合流して、賑やかに歓迎・激励会が催された。
92人がエントリーした2日間の試合(パー144)では、巫耀微君(スポーツ大)が138で3位、蘇晉弘君(高校)が142で5位、楊浚頡君(スポーツ大)が143で6位など、ベストテンに台湾選手が3人も名前を連ねるなどの活躍を見せ、会場の皆んなを感心させた。
表彰式の挨拶に立った忍田 勉大会会長は、会社の60周年を記念して始めたこの大会が今年6回目となり、毎年成長する若い人たちを我が子が成長するような目で見ていること。今年は台湾の学生諸君が参加してくれたおかげで国際的になったことを喜んでおり、来年以降も続けて参加してもらいたいと思っていること。年々レベルが上がっているが、今年は特にハイレベルな戦いになり、この先を楽しみにしていると述べ、運営に協力を頂いた方々への謝辞とともに、皆様の支援のある限り大会を続けていきたいと決意を表明した。
今回、高いレベルが実証された台湾とは、九州学生ゴルフ連盟(比田勝 真一・常務理事)が中心となって、来年から「日台国別学生ゴルフ対抗試合」を開催する話が持ち上がっているようだ。