代表処の意識調査で日本人の7割以上が台湾に親密感

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台北駐日経済文化代表処は1月6日、日本人を対象に台湾に対する意識調査を行った。日本の「一般社団法人中央調査社」に委託して2020年11月14日より同26日の期間実施したもの。その結果、7割以上の人が台湾に親しみを感じ、台日関係は良好であると答え、6割以上の人が台湾は信頼できると答えた。

全体的には、2020年の意識調査の結果は過去4年間の調査結果の傾向を引き継いでおり、日本人の多くが台湾に対し良好な印象を持ち、現在の台日関係の発展を評価するものとなった。また、昨年の新型コロナウイルス感染情況の中で、台湾が効果的に感染拡大を封じ込めていることに対し、3割以上の人が「印象に残った」と回答した。

調査結果によると、49.2%がアジア地域の中で、最も親しみを感じるのは「台湾」と答えた。台湾に親しみを感じるかとの質問には、77.6%が台湾に「親しみを感じる」と答え、その理由は「台湾人が親切、友好的」が最も多く、次いで「歴史的に交流が長い」「日本語を話せる台湾人が多いから」と続いた。

以下、調査の具体的な内容。

①台湾に対する信頼について

67.6%が台湾は「信頼できる」と答えた。その理由は「日本に友好的だから」が最も多く、次いで「自由・民主主義などの価値観を有している」だった。

②現在の台湾と日本との関係をどう思うかについて

73.6%が「良好」と答え、台日関係の将来についても63.7%が「発展する」と答えた。

③台日間で最も懸念される問題について

「台湾海峡情勢(台湾と中国との関係)による日本への影響」の37.5%が最も多く、次いで、「漁業問題」の9.9%、「領土問題」の9.6%と続いた。その一方で22.9%が「ない」と答えた。

④台湾に対する印象について

「日本に友好的」が76.2%で最も多く、次いで「食べ物がおいしい」が50.5%、「新型コロナウイルスの感染拡大を効果的に封じ込めている」が35.8%だった。台湾の新型コロナウイルス感染症対策で印象に残ったことは「感染者数と死亡者数が少ない」が56.7%、「感染症に関する情報公開の徹底」が29.1%、「台湾の感染症対策の中心となっている中央流行感染症指揮センター」が27.9%と続いた。新型コロナウイルス感染症を含め、台湾あるいは日本で自然災害や重大な事故が発生した際の相互支援および双方の政府トップによるフェイスブックやツイッターなどでの災害お見舞いメッセージ発信については、54.7%が「知っていた」あるいは「聞いたことがある程度」と答えた。

⑤今後台湾に行きたいかの質問

49.9%の人が「行きたい」と答えた。その中で、台湾のどのような分野に興味があるかについては「食文化」が最も多く、次いで「自然・風土」、「歴史・史跡・寺廟」と続いた。また、台湾に行ったことがある人の中で、台湾に行った後の台湾に対する印象については66.8%が「良くなった」と答えた。

⑥今後台日間で特に力を入れて行うべき交流について

「観光」の61.5%が最も多く、「経済」の56.7%、「政治、安全保障」の39.5%と続いた。台日青少年交流で推進していくべきものとして「芸術・文化」が51.8%で最も多く、次いで「留学生派遣」が42.5%だった。

同調査は日本全国の20~89歳を対象に実施し、標本数は1000人。調査方法は20~79歳の人に2020年11月14日~同17日にインターネットで調査し、80~89歳の人には2020年11月14日~同26日に電話で調査した。