台湾と日本の4団体が連携~台北国際アニメ博2021に出展

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台湾と日本の4団体が連携(日本台湾交流協会から)

 中華アニメ出版協会が主催の「2021年第9回台北国際アニメフェスティバル」(世界貿易センター=台湾台北市)に、今年7月より開催される「2020東京五輪」で台湾を相手国とする復興ありがとうホストタウン(地方自治体)として出展した。

 台湾が義援金などの巨額な支援を寄せた東日本大震災は今年3月11日で10年を迎える。ホストタウンは、オリンピック・パラリンピックに向けて、被災3県(岩手県、宮城県、福島県)の四自治体を、当時支援した海外の国・地域の代表チームのホストタウンとして設立。復興した姿をこのイベントで披露させ、住民との交流を図るのが狙い。

 連携の橋渡しに協力したのは日本台湾交流協会。同会は2月1日のフェイスブックで「復興ありがとう」と掲げたホストタウンが「台北国際アニメ博2021に出展する」と投稿。出展する自治体は「台北国際アニメ博2021」のホームページで岩手県大槌町、野田村、福島県南相馬市、北塩原村と記されていた。

自治体の岩手県大槌町は、江戸時代より水産業が盛んで、震災により発生した大津波の影響で街の大半が壊滅され、町長をはじめ多くの庁舎職員が行方不明となった。野田村は、最大約18mの高さの津波に襲われ、3分の1の住家が被害を受けた。震度6弱の揺れを観測した福島南相馬市は、大津波が押し寄せ、原発事故も加わるなど放射能汚染地域とされ、住民は一時帰還が困難となった。北塩原村は震災による大きな損失を被った。これを知った台湾舞踏家協会は2011年6月、被害者を励ますために村内で慈善公演を行った経緯がある。

 これら被災した四自治体は当時、台湾からの義援金と応援などの支援を受けたことに感銘。これが要因となり、台湾の復興ありがとうのホストタウンに決定した、という。

 なお、出展の担当は復興ありがとうホストタウン大使を務める「3つのポケモン」。「イシツブテ」「ラプラス」「ラッキー」が大使としての任命を担った。