昨年発足した福岡中華学院(海澤洲校長)を横濱中華学院の羅鴻健理事長と馮彦國校長が3月6日に訪問して授業を視察するとともに、今後の発展方向について関係者と協議した。
福岡中華学院は、九州・山口に住む台湾人の子弟がともすれば母国の言葉を忘れ、それに伴って台湾の文化までを忘れることを防ごうとする考えで2020年8月に開講したものであるが、ゆくゆくはこれを東京、横浜、大阪に次ぐ日本で4番目の「台湾系中華学校」に結びつけようとする大きい構想を持っている。
横濱中華学院は、中華民国国父・孫文によって世界で最初に設立された台湾系の中華学校であり、台湾の子弟教育を目的として幼保園(4月から横浜市認定)から高等学校まで600人以上の児童、生徒を有し、華語をベースに日本語、英語も使える人材を育成するための三か国語授業(トリリンガル教育)を行っている。(日本人生徒の割合は約30%に限定)
福岡中華学院発足後9回目にあたる今回の授業では、最初に馮彦國横濱中華学院校長が四月に落成する新校舎・図書館に開設する「華語・日本語・英語コーナー」で使用する「声の出るテキスト」、「タブレット」、「パソコン」、「ペン型レコーダー」などの最先端クラウド教材を紹介し、生徒の中から驚きと羨望の声が上がった。
次いで福岡中華学院の陳先生が台湾の白地図に県市名を当てはめるパズル形式で、母国の地形と県市名の正しい読み方を覚える授業を行った。
最後に横浜中華学院と福岡中華学院の将来の連携を目指して、馮横浜校校長、陳忠正福岡総領事、羅横浜校理事長がエールを交換した。