若手議員を中心とした参院の自民党議員がこのほど、在京の大使館及び代表処を訪問し、東京五輪に向けた「選手派遣」を促す手紙などを届けた。参院議員2人が3月23日、台湾の駐日代表処を訪問して代表処に「選手派遣」を促す手紙を渡した。謝長廷駐日代表は同日夜、自身のSNSで明らかにした。なお、台湾メディアの報道によると、五輪参加を目指している台湾のアスリートはこれからワクチンの接種を受けるという。
参院自民党の衛藤晟一前少子化対策担当相と山谷えり子元拉致問題担当相は同23日、台湾駐日経済文化代表処を訪れ、謝代表に世耕弘成参院幹事長名義の手紙を渡した。内容は、東京五輪へ「選手派遣」の要求だった。謝氏は台湾側の状況について「現在、東京五輪の選手出場を獲得した台湾アスリートは9競技、約30人の選手で、選手を派遣する意欲がある」と説明した。
台湾では3月初旬、アストラゼネカ製のワクチンが到着し、3月22日より医療従事者、アスリートと指導者を優先対象に接種が始まっている。台湾教育部体育署は選手の接種について「接種を受けるか否かは選手本人の意見を尊重する」と説明した。
なお、台湾中央防疫センターの統計によると、ワクチン接種が開始された3月22日と23日に約3200人がワクチンを接種。その中に東京五輪の出場資格を持つ選手は含まれていない。しかし、接種を希望する選手が続々と出ているという。