台湾は4月12日、新型コロナウイルスワクチンの接種対象を行政の防疫関係者や接触リスクが高い業務従事者にまで拡大した。すでに接種が始まっている医療従事者を含めると、優先接種の対象者は計61 万3000人。各県市の市長は同日午前、各地の病院でワクチンを接種し、安全性をアピールした。
接種が始まったのは、防疫体系の維持に関わる政府や各県市の幹部のほか、第一線の防疫関係者、台湾の航空会社の乗務員、入国者向けタクシーの運転手、在宅検疫用宿泊施設の第一線で対応する従業員など。
この日、桃園市や新北市、基隆市、台中市、台北市など各県市の首長が各地の病院でアストラゼネカ製ワクチンを接種した。桃園市の鄭文燦市長は「ワクチンの接種が順調に進むことに期待する」とし、中央感染症指揮センター及び接種を担当する病院に対する信頼感を、身をもってアピールした。
台湾では、3月22日より医療従事者計48.8万人を対象にワクチン接種が始まっている。中央感染症指揮センターによると、台湾でワクチンを接種した人数は4月11日現在で計2万4658人となっている。