台湾中小企業銀行と南僑株式会社は4月8日、横浜代表処(張淑玲処長)の協力を得て、神奈川県の鎌倉児童養護施設に台湾のパイナップルと肉まん、スナック類を寄贈した。施設の恵まれない子供たちに台湾料理を味わう機会を提供したもので、パイナップルと肉まんを子供らが味わうと「甘くて美味しかった」と大評判だった。台湾中小企業銀行は今後、関東地域の各種施設や病院など数カ所にもパイナップルなどを寄贈する。パイナップルの寄贈数量は全6トンを予定している。
寄贈式は同日行われ、横浜代表処処長張淑玲氏、鎌倉市議會日台友好議員親善聯盟會長松中健治氏、全国台湾友好協議会副会長の中畠寬弘氏が出席した。張淑玲処長は「鎌倉市議会の日台湾友好同盟協議会は、台湾と鎌倉の友好関係を促進するための努力を常に惜しまず、世界保健機関とインターポールへの台湾の参加の決議を2回通過した」と述べた。また、「台湾のパイナップルは日本で非常に人気があり、お金があっても買えない」と説明した。さらに、「台湾中小企業銀行の本社が台湾の農家を支援しています」と話した。
恵まれない団体に寄付を促進する南僑の陳怡文社長は、「台湾が誇る食べ物を子供たちに食べさせる機会を喜んで提供します。台湾中小企業銀行は引き続きパイナップルを提供し、他の人々にも寄付します。台湾の素晴らしい援助を提供してくれた熱心な企業にも感謝しています。将来的には、私たちの優れた農産物をより多くの日本人の友人に紹介する機会が増えることを願っています」と話した。
一方、松中会長は「中国が台湾のパイナップルの輸入を禁止した後、台湾の農民を支援するためにパイナップルを購入すると表明したと同時に、恵まれない子供たちに台湾のパイナップルを味わってもらいたい」と述べた。
台湾中小企業銀行東京支店長の張成宏氏は、「今回鎌倉の児童養護施設に来る機会を与えてくれたことにとても感謝している」とし、「台湾のパイナップル生産者は日本のマーケットがあります。今回の寄贈は良いスタートです。将来的には、より多くの企業が果物生産者の日本市場の拡大を支援し、台湾と日本の交流を円滑にし、促進に貢献することを期待しています」と話した。
南僑の陳社長は、今回の児童養護施設の寄付について、張処長からの要請を聞いた後、「すぐ賛同しました。おいしい肉まんとスナック類を用意して一緒にきました。子供たちに台湾をもっとよく知ってもらい、台湾とのコミュニケーションを図る事を望んでいます」と話した。
鎌倉児童養護施設の小原会長は「台湾のパイナップルはとても美味しくて新鮮で、肉が硬くなく、パイナップルの芯まで食べられます。私が初めてパイナップルを食べたのは大学卒業時。今は子供たちの年齢でパイナップルを食べることができます。この寄付に心から感謝します」と謝辞を述べた。
また、鎌倉児童養護施設社会福祉協会の創設者である佐竹音二郎氏は、大正5年に社会福祉法人聖音会の台湾支部に属していた経緯を持つ。小原会長は、「鎌倉チルドレンズホームと台湾の運命は大正時代からつながっています」と説明。最後に「パイナップルや肉まんを味わった子どもたちは試食後、みんな美味しかった」と話していた。