日米首脳会談の共同文書に「心から歓迎」~台湾

0
日米首脳会談の共同声明に「台湾海峡の平和と安定の重要性」が明記された(写真提供:中央社)

菅義偉首相とバイデン米大統領による日米首脳会談の共同声明に「台湾海峡の平和と安定の重要性」が明記されたことを受け、台湾外交部は4月17日、「心から歓迎し感謝する」との声明を発表した。さらに、「私たちは日米と同じく自由、民主主義、人権の尊重などの価値観を重視している」として、「理念が近い国と緊密に協力し、インド太平洋地域の平和と安定、繁栄を共に守っていく」と強調した。

中国の軍用機や艦船などが台湾周辺で挑発行為を繰り返すなど、台湾は軍事的行動にさらされている。今回の共同文書「台湾」の明記は、蔡英文政権にとって、日米が一致して台湾支持を表明した追い風だ。台湾の外交関係者は「国際社会における台湾の地位は、今回の日米首脳の共同声明で大きく向上した」と話した。

 台湾のメディア各社は4月17日早朝から日米首脳会談の動きを詳しく伝えた。共同宣言に「台湾海峡の平和と安定の重要性」が盛り込まれたことが確認されると、一斉に速報し、台湾内では高い関心が示された。

 台湾民主進歩党の関係者は「共同声明に台湾海峡に言及すると日米のメディアが事前に伝えたが、文面を見るまでは安心できなかった。中国はそれを阻止するために水面下で働きかけたことも想像していた。日米両国の関係者に感謝したい」と話した。