日台ハーフの加藤侑紀さん 心温まる台湾でのエピソードをシェア

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女優加藤侑紀(写真提供:中央社)

台湾と日本の血を引く女優加藤侑紀さんが4月30日、自民党青年局の全国研修会からの招聘で東京都内で講演した。台湾で生活経験のある加藤さんは、自ら体験した“忘れられない”エピソードをシェアしながら台湾の魅力を伝えた。

映画「一万年愛してる」(愛你一万年)でヴィック・チョウ(周渝民)の恋人役を演じたほか、日本の漫画をリメイクした台湾ドラマ「ショコラ」(流氓蛋糕店)などにも出演した経験があり、台湾の人の温かさや文化などについて語った。

加藤さんが紹介したエピソードの一つ、台湾東部の台東県に旅行した時に立ち寄った果物屋での出来事。加藤さんがパイナップル畑を見たことがないと知った店の主人が、パイナップルを栽培する農家まで案内してくれ、帰り際にはパイナップルをいくつかお土産に持たせてくれたという。このほか、セルフサービス式食堂では、体型を気にして少なめに料理を取っていると、節約しているのだろうと勘違いした店のおばさんが、黙っておかずを足してくれたことがよくあったそうだ。

こうした台湾の人々の情熱について加藤さんは、「最初は戸惑ったが日本に戻った今、高齢者や外国人などが困っているのを見ると助けたくなる」と話し、「台湾での生活で感化されたのかもしれない」とほほ笑んだ。加藤さんは自身のフェイスブックでも講演について触れ、「こういった日本にも台湾にもプラスになる事に参加させて頂けることは私の目標であり、何よりも嬉しい事です」とつづっている。