連携協定の成果を台湾の人々に使ってもらいたい!

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製品サンプルの贈呈(左:西原学長)

九州歯科大学(北九州市、西原達次学長)とアドテック株式会社(大分県宇佐市、渡辺幹雄代表取締役)が共同開発した歯周病原因菌酵素測定簡易判定システム「アドチェック」が台北駐福岡経済文化弁事処(陳忠正処長:総領事)で披露され、台湾での展開を目指して西原学長から陳総領事に製品サンプルが贈呈された。

九州歯科大学は2019年に陳時中衛生部長(厚生労働大臣に相当)を迎えて台湾政府との間で「口腔ケアで健康を増進するための連携協定」を締結しているが、今回、歯科治療並びに循環器疾患と深い関係のある歯周病を簡便、早期に発見できる「アドチェック」を開発したため、高齢化が急速に進む台湾の人々の健康増進に貢献すべく、台湾での展開を申し入れた。

2019年に連携協定を締結した陳大臣(右)と西原学長(左)

同製品の使用法は非常に簡単で、舌先を綿棒で10回ほどこすり棒先を試薬に浸けた後、試験紙にこすりつけて13分後の色の変化を見るもので、一人でできる。

領事館では、さっそく参会者の一人がトライしたところ、歯周病までの7段階のうち3段階目との結果が示され、ひとまず安心したものの、西原学長から「現在の状態から進ませないことはもちろん、少しでも良い状態に戻すために、食後の歯磨きだけでなく、歯間ブラシ、糸ようじ、うがいなどもするように」とのアドバイスがあった。

さっそく参会者がトライ

台湾へのビジネス展開は、ヘルスケア事業大手のH.U.グループホールディングスの事業会社、株式会社セルメスタ(東京:7月よりH.U.ウェルネス株式会社 森山 伸一取締役)が担当する。

最後に九州歯科大学、駐福岡台湾総領事館、アドテック、H.U.グループなどの関係者と陳時中大臣の同級生であり、今回のコーディネーター役を務めた庄野庸雄歯科医師などの全員が蔡英文総統の写真の下でプロジェクトの成功を祈って写真に納まった。

プロジェクトの成功を願って集合写真