日本、台湾に再びワクチンを提供〜在留日本人の接種が加速へ

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日本、台湾に再びワクチンを提供(写真提供:中央社)

日本の茂木敏充外相は9月3日の記者会見で、台湾に対して新型コロナウイルスワクチンを無償提供すると発表した。提供するワクチンは英アストラゼネカ製ワクチンで、すでに9月7日に空運された。これを受けた台湾中央防疫センターの陳時中総指揮官は同日、日本人への接種の名簿を作ると示した。

茂木外相が3日の記者会見で、台湾、タイ、ベトナムを対象にして合計44万回分ワクチンの追加提供を発表した。日本が台湾にワクチンを寄付するのは4回目で、今回の数量と合わせて334万回分に達した。

茂木外相は「在留邦人の接種ニーズや要望等を踏まえ、総合的に判断した」と説明し「接種を希望する在留邦人や現地の方々へのワクチン接種がさらに進むことを期待している」と台湾に在留する日本人の接種を促した。

台湾中央防疫センターの陳時中総指揮官は同日、日本政府の要望に対し、台湾に在留する日本人への接種のため、名簿を作成する方針を示した。

なお、台湾総統府の張惇涵報道官は3日、日本政府の決定に対して心から感謝の意を示した。蔡英文総統も7日自らのSNSでワクチンが到着した写真を映し「日本国内ではAZワクチンの接種が始まったにもかかわらず、再び支援してくれたことに改めてお礼を申し上げます」と投稿し、日本政府に謝意を表した。