台湾新聞社(錢妙玲社主)は12月13日、鹿児島県鹿児島市(下鶴隆央市長)の市庁舎を訪れ下鶴市長を表敬し懇親した。「台湾には過去5回ほど観光で訪れ、台湾各所を巡り、台湾夜市などを楽しみました」(下鶴市長)と述べ、「今回鹿児島市を訪れ、充実した宿泊施設や至る所にある温泉施設に感動しました」(錢社主)と話した。
懇親で下鶴市長は「鹿児島市は錦江湾を目の前に活火山の桜島があります。市内の至る所にある自然温泉も充実しています。食に関しても黒牛、黒豚、そして魚介類、焼酎も。郷土色豊かな食文化です。鰻も自慢です」と述べ、「台湾とも縁がある西郷隆盛を代表とする歴史と文化も」と加えた。
鹿児島市はこれまで、同市訪問団の台中、台南での観光PR、台湾企業訪日団との経済交流、台中開催の百貨店イベントに「鹿児島九州文化物産展」の出展、鹿児島市主催の「かごしま青少年芸術祭」に台北市高校生の参加、そして台北市開催の、鹿児島県観光連盟など主催による「鹿児島フェア」でのPRなどがある。
下鶴市長は台湾との交流について、「九州と台湾は似通っているところがある。大きさや人口、そして福岡市と鹿児島市は台北市と高雄市の地理的の位置関係でも北の玄関口そして南のゲートウエイとしての機能です。今後は企業や団体などと連携・協働しながら市民レベルでの国際化と青少年の交流、観光交流を推進したい。目下、台湾と鹿児島の直行便の早期運行再開を切望しています」と述べた、
台湾新聞社は表敬を兼ねて鹿児島市近郊を視察し観光名所を巡った。「お茶や鰻、鰹節などの生産量が日本一と知りびっくりした。和牛も5年に一度の大会で優勝されたとお聞きしその美味しさに納得です」(錢社主)と話した。また「将来は本紙とネットを活用し、地域の「観光特使」を養成したい。各自治体と連携して観光を主体に、文化、事業など地域の特色を習得させて台湾人向けにPRしたい。鹿児島市訪問はその第一歩となりました」と話した。